メンヘラテクノロジーの高桑蘭佳です。
私はカレーチェーン店の「カレーハウスCoCo壱番屋」がすごく好きで、2018年にテレビ東京のTVチャンピオン極〜KIWAMI〜「CoCo壱王決定戦」に出場し優勝したことがあります。
大食いができるわけでも、辛口がめちゃくちゃ得意なわけでもありません。ただココイチに頻繁に通っていて、それゆえにメニュー表をノールックで注文ができる程度といってしまえばそれだけなのですが……ココイチのメニューは自由度が非常に高く、いい感じの組み合わせを見つけるのが意外と難しかったりします。
というのも、ココイチのカレーは以下の要素から成り立ちます。
●カレーソースの種類(ポーク/甘口ポーク/ビーフ/ハッシュドビーフ/ココイチベジ)
●カレーソースの追加(シングル/ダブル)
●ライスの量(150g/200g/250g/300g/350g/400g以上は100g刻み)
●辛さ(1辛〜10辛)
●甘さ(1甘〜5甘)
●トッピング(62種類)
https://www.ichibanya.co.jp/menu/topping.html
※2023年5月2日参照
したがって、理論上12億通り以上の組み合わせがあると言われています。
自分の好みや気分に合わせて無限にカスタマイズ可能な点がココイチ最大の魅力であり、難しさでもあります。調子に乗ってトッピングしすぎると値段が大変なことになってしまった……ということもあるあるです。
そんな背景もありつつ、先月の原稿をアスキー編集部の方とやりとりしている際に以下のようなコメントをもらったので、気分に合わせてココイチのメニューをChatGPTに考えてもらえるかどうかを試してみました。
らんらんさんがChatGPTについてどう考えているのか気になっています。次回以降ネタとして何かできればぜひ。
気分に合わせてココイチのメニューをChatGPTに考えてもらう
今回、メンヘラテクノロジーのエンジニア・くろまくん(@Chroma7p)がプロンプトの記述および実装を担当してくれました。
まず、実際のアウトプット例が以下です。
assistant:こんにちは!本日のご気分やお好み、予算をお聞かせいただけますか?
user:落ち込んでいるので元気になれるカレーが食べたいです。予算は1000円くらい
assistant:そんな時は、元気を出してくれるカレーが良いですね!おすすめはポークカレー(591円)の普通盛り(300g)にしましょう。辛さは1辛(22円)で、ちょっぴり刺激がある程度でいかがでしょうか。また、甘さは1甘(22円)追加し、マイルドな味わいが心も癒してくれるでしょう。これで合計635円です。
この提案でいかがでしょうか?ご意見や変更希望があればお聞かせください。
user:ちょっとご飯がおおいかも
assistant:ご希望に沿って、ご飯の量を減らしましょう。250gにすると26円引きで、新たな合計金額は609円となります。
改めて、甘口ポークカレー(591円)の250g盛り、1辛(22円)で1甘(22円)追加の組み合わせでいかがでしょうか?ご意見や変更希望があればお聞かせください。
user:よさそう!
assistant:素晴らしい!それでは、トッピングを提案させていただきます。
現在の組み合わせに合わせて、元気になれるトッピングを選んでみました。
・ハーフチキンにこみ (133円)
・やさい (250円)
・半熟タマゴ (73円)
これらのトッピングを追加すると、合計金額は965円となります。
元気が出るハーフチキンにこみ、栄養たっぷりのやさい、そしてふわっとした食感の半熟タマゴが加わったカレーで、きっと元気になれるでしょう!いかがでしょうか?
user:もう一個なにかトッピングするとしたらなにがいい?
1300円くらいまでなら値段も許容する
assistant:ありがとうございます。もう一つのトッピングとして、以下の選択肢を提案いたします。
ハーフ豚しゃぶ (146円)
これを追加すると、合計金額は1,111円となり、お客様の許容範囲内で収まります。ハーフ豚しゃぶは、柔らかくジューシーな味わいがあり、カレーに良く合います。
それでは、甘口ポークカレー(250g盛り)、1辛で1甘追加、ハーフチキンにこみ、やさい、半熟タマゴ、ハーフ豚しゃぶの組み合わせでいかがでしょうか?
user:よさそう
assistant:素晴らしいですね!それでは、甘口ポークカレー(250g盛り)に1辛で1甘追加、ハーフチキンにこみ、やさい、半熟タマゴのトッピングを追加した組み合わせで、合計金額は965円となります。
このカレーで元気を取り戻して、落ち込んだ気分を吹き飛ばしましょう!お召し上がりの際は、ぜひお楽しみください。
このアウトプットをみて、1辛+1甘が実際に私もココイチ系の取材を受けた際に「意外とおすすめです!」と応えたことがあるくらい、行き慣れていないとなかなか選択しない組み合わせでいい提案をしてくれた感がありました。
ChatGPTが考えてくれた通りに注文したココイチのカレーがこちらです。
今回はGPT-4のAPIを使って実装しており、プロンプト部分は以下のような記述をしています。トッピングの部分は価格を付与したCSVファイルを用意し、読み込んでいます。
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