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ASCII Power Review 第202回

Core i7-1360Pを最高速でドライブしています

超軽量に第13世代Coreと16:10の画面で万全=富士通「LIFEBOOK UH90/H1」実機レビュー

2023年03月15日 11時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 富士通クライアントコンピューティングのLIFEBOOK UHシリーズはモバイラーに絶大な支持を得ている。軽量ボディーと長時間駆動を両立させており、毎日携帯し、外出先で使い倒すのにもってこいのマシンだ。

 そんな人気シリーズの2023年春モデルとして「LIFEBOOK UH90/H1」が発売された。従来の13.3型コンパクトボディーはほぼそのままに、アスペクト比16対10のWUXGAディスプレーを採用するなど、使い勝手にさらに磨きをかけている注目のマシンなのである。

富士通クライアントコンピューティング「LIFEBOOK UH90/H1」25万7980円。ボディーカラーはピクトブラック、フロストグレー(試用機)、シルバーホワイトになった。

Core i7-1360P/RAM16GB/SSD512GB(Gen4)という構成のモデルを借用している

ついに16:10のディスプレー搭載
第13世代Core i7のPシリーズを採用したハイスペック仕様

 LIFEBOOK UH90/H1はOSに「Windows 11 Home 64ビット」、CPUに第13世代(Raptor Lake)の「Core i7-1360P」(4P+8Eコア、16スレッド、最大5.00GHz、TDP28W)を採用。メモリーは16GB(LPDDR5-6400、オンボード)、ストレージは512GB(PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載。またオフィスアプリとして「Office Home & Business 2021」が同梱されている。

 ディスプレーは14型WUXGAカラー液晶(1920×1200ドット、16:10、ノングレア)を採用。ディスプレー上部にはフルHDウェブカメラ(有効画素数約207万画素)、照度センサー、ステレオマイクを内蔵。ステレオスピーカーは本体底面前部に内蔵されている。

 インターフェースは、Thunderbolt 4(USB 4)×2、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI、有線LAN(1000BASE-T)、microSDカードスロット、コンボジャックを装備。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E(11ax)、Bluetooth 5.1をサポートしている。前モデルまではSDカードスロットだったのが、マイクロになってしまったのは非常に残念である。

 キーボードはバックライト付きJIS配列準拠の86キー日本語キーボード。かな表記は省略されておりスッキリとした見た目だ。生体認証は電源ボタン一体型指紋認証センサーが採用されている。

 本体サイズは308.8×209×15.8~17.3mm、重量はカラーによって異なり、ピクトブラックが約848g、フロストグレーとシルバーホワイトが約858g。64Whのリチウムイオンバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は約29.5時間(JEITA 2.0)、バッテリー充電時間は約2.1時間と謳われている。

 なおLIFEBOOK UH90/H1はカタログモデルで、富士通WEB MARTで購入可能なカスタマイズモデルでは、下記のようにシステム構成を変更可能だ。妥協ないスペックのマシンを手に入れたいのならカスタマイズモデルを選択しよう。

OS:Windows 11 Home/ Windows 11 Pro
CPU:Core i3-1315U/Core i5-1335U/Core i7-1355U
メモリー:4GB/8GB/16GB/32GB
ストレージ:256GB/512GB/1TB/2TB
ウェブカメラ:フルHDウェブカメラ/Windows Hello対応フルHDウェブカメラ
バッテリー:25Wh/64Wh
カラー:ピクトブラック/シルバーホワイト/フロストグレー/ピクトブラック(かな表記ありキーボード)
オフィスアプリ:なし/Office Home and Business 2021/Office Professional 2021/WPS Office2 Standard Edition
ACアダプター:45W/65W

カラーはピクトブラック、シルバーホワイト、フロストグレーの3色を用意

薄型ボディーに2基のファンを内蔵。最大TDP28Wでの動作と静音性を両立している

ディスプレーは16対10比率となった14型WUXGAカラー液晶1920×1200ドット、ノングレアを搭載。フルHDより縦に120ドット伸びたことで見通しがよくなっている

FCCLのキーボードマイスターが監修したバックライト付き日本語キーボードを採用。Enter、Shiftキーが大きく、いかにも打ちやすそうだ

本体前面と本体背面

右側面にはmicroSDメモリーカードスロット、USB 3.2 Gen1 Type-A、HDMI、有線LAN(1000BASE-T)、左側面にはセキュリティーロックスロット、Thunderbolt 4(USB 4)×2、USB 3.2 Gen1 Type-A、コンボジャックを装備

ディスプレーは最大180度まで展開可能。また高輝度、高色純度、広視野角が謳われているだけに、このように斜めから画面を見ても実用上十分な視認性が保たれる

パッケージには本体、ACアダプター、電源ケーブル、説明書、保証書などが同梱

ACアダプターのコード長は実測178cm、電源ケーブルの長さは実測98cm

ACアダプターの型番は「ADLX65YYSCC2F」。仕様は入力100-240V~1.8A、出力20V 3.25A、15V 3A、9V 3A、5V 3A、容量65W

本体の実測重量は826g。カタログスペックより32g軽かった

ACアダプターと電源ケーブルの合計重量は実測239.8g

誇張なしで「中毒性のある」キーボード
新しい16:10ディスプレーも快適

 富士通のノートPCで特に定評があるのがキーボード。キーピッチは約19mm、キーストロークは約1.5mm。

 打鍵感についてはFCCLのキーボードマイスターが監修しており、軽いながらもしっかりとしたクリック感がある。またキー配置についても考え抜かれており、Enterキー、Shiftキーは大きく、カーソルキーは少し下げて配置されている。誇張なしで「中毒性」のあるキーボードだ。

キーピッチは約19mm

キーストロークは約1.5mm

バックライトは明るさを調整可能

電源ボタンは指紋認証センサー一体型

タッチパッドは物理クリックボタン方式。クリック感を優先させた仕様だ

 ディスプレーについて細かなスペックは公表されていないが、カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で実測したところ、sRGBカバー率は98.8%、sRGB比は105.7%、AdobeRGBカバー率は75.0%、AdobeRGB比は78.4%、DCI-P3カバー率は77.6%、DCI-P3比は77.9%だった。

 モバイルノートPCとしては平均以上の広色域である。輝度が明るめで、かつノングレア処理が施されているので、外出先で画面が見づらくて困ることは少ないはずだ。

輝度、色域、コントラスト比などは公表されていないが、最大輝度では非常に鮮やかに画像、映像を表示できる

実測したsRGB比は105%、AdobeRGB比は78%、DCI-P3比は78%

 ウェブカメラは室内灯下でも明るく、自然な発色で撮影できるが、フルHD(有効画素数約207万画素)にしてはやや解像感が物足りない。ビデオ会議用途であれば実用十分だが、配信用途にはやや力不足だ。次期モデルではさらなる画質向上に期待したい。

ディスプレー上部にはフルHDウェブカメラ(有効画素数約207万画素)、照度センサー、ステレオマイクを内蔵。プライバシーシャッターも装備している

Windows 11の「カメラ」アプリで撮影(HDRオフ)

Windows 11の「カメラ」アプリで撮影(HDR proオン)

Core i7-1360Pの性能を最大限に引き出して
R23で11211ptsを記録

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