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ASCII Power Review 第199回

Ryzen 7 PRO 6850Uでパワーも十分でした

Acer「Swift Edge」実機レビュー = 16型4K OLEDが1.17kgで、持ち歩ける新世代モバイルノートだ!

2023年02月11日 10時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 日本エイサーが発売した「Swift Edge」は、16型WQUXGA OLED(3840×2400ドット)ディスプレーを搭載したWindowsノートPC。8コア/16スレッドのRyzen 7 PRO 6850Uを搭載しつつ、マグネシウム・アルミニウム合金により約1.17kgという軽量ボディーを実現しているのが大きな魅力だ。それでいて17万円切りと、円安のなかうれしい価格設定のマシンである。

日本エイサー「Swift Edge」16万9800円

Swift Edgeは8コア/16スレッドの「AMD Ryzen 7 PRO 6850U」を搭載。このCPUはハードウェアレイトレーシング機能を搭載した「AMD Radeon 680M」を内蔵している

マグネシウム・アルミニウム合金で
16型4K OLEDが持ち歩けるのだ

 Swift EdgeはOSに「Windows 11 Pro 64ビット」、CPUに「AMD Ryzen 7 PRO 6850U」(8コア、16スレッド、最大4.7GHz)を採用。メモリーは16GB(LPDDR5-6400、オンボード)、ストレージは1TB SSD(PCIe Gen4 x4接続)を搭載している。

 ディスプレーは16型WQUXGA OLED(3840×2400ドット、16:10、DCI-P3カバー率100%、リフレッシュレート60Hz、光沢、TÜV Rheinland Eyesafe取得)を搭載。ディスプレー上部にはフルHD Webカメラ(約200万画素)とデュアルマイクを内蔵している。

 インターフェースは、USB4(最大40Gbps、映像出力、USB Power Delivery対応)×2、USB 3.2 Gen1 Type-A(最大5Gbps、1ポートは電源オフUSB充電機能付き)×2、HDMI×1、3.5mmヘッドセット端子×1を装備。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E(11ax)、Bluetooth 5.2をサポートしている。ただしWi-Fi 6Eは後日対応予定となっている。キーボードは80キーのバックライト付き英語仕様だ。

 本体サイズは356.7×242.3×12.95~13.95mm、重量は約1.17kg。54Whのリチウムイオンバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は約7.5時間とうたわれている。

 なお本製品のスペック的に用意されているのは今回の1モデルのみで、カラーはグレーシャーブルーの「SFA16-41-A76Z/W」、オリビンブラックの「SFA16-41-A76Z/K」の2色をラインナップ。シンプルに本体カラーの好みだけで機種を選べるわけだ。

ボディー材質はマグネシウム・アルミニウム合金を採用し、通常のアルミニウム製ボディーに比べて20%の軽量化と2倍の強度を実現

底面は基本フラットな構造だが、冷却口は大きく確保されている

ディスプレーは16型WQUXGA OLED(3840×2400ドット、16:10、DCI-P3カバー率100%、リフレッシュレート60Hz、光沢、TÜV Rheinland Eyesafe取得)を搭載

キーボードは80キーのバックライト付き英語仕様。電源ボタンは指紋認証センサー一体型だ

右側面には3.5mmヘッドセット端子×1、USB 3.2 Gen1 Type-A(最大5Gbps)×1、Nobleロック用取り付け穴×1、左側面にはUSB 4(最大40Gbps、映像出力、USB Power Delivery対応)×2、USB 3.2 Gen1 Type-A(最大5Gbps、電源オフUSB充電機能付き)×1、HDMI×1が用意

前面と背面から見るとボディーの薄さが際立つ。背面には排気口が設けられている

ディスプレーの最大展開角度は実測137度

パッケージには本体以外に、65W USB Type-C ACアダプター、セットアップガイド、保証書、修理依頼書、国際旅行者保証書が同梱

65W USB Type-C ACアダプターのコード長は実測182cm。プラグはたためない

ACアダプターの型番は「W21-065N2A」。仕様は入力100-240V~1.6A、出力5V 3A、9V 3A、12V 3A、15V 3A、20V 3.25A、容量65W

本体の実測重量は1177.5g

65W USB Type-C ACアダプターの実測重量は180.4g

16型WQUXGA OLEDは
AdobeRGBでの色調整もこなせる広色域を実現

 本製品でひとつ留意点がある。それはキーボードが英語配列だということ。しかしノートPCを購入する際にあえて英語配列を選択する方もいるし、なにより日本語配列キーボードにありがちな変則的な配置は存在しない。日本語配列キーボード派の方も、慣れればすぐにフルスピードで入力できるはずである。

 キーピッチは実測19.2mm前後、キーストロークは実測1mm前後。キーストロークは浅めだが、しっかりとしたクリック感が与えられており意外と打ちやすい。打鍵時の力を少し弱めれば、リズムよくタイピング可能だ。

キーピッチは実測19.2mm前後

キーストロークは実測1mm前後

キーボードには白色LEDによるバックライトが内蔵。明るさは2段階で調節できる

タッチパッドはダイビングボード構造。サイズは実測126×82mm。ストロークは浅いがクリック感は良好だ

 本製品の売りは16型WQUXGA OLEDディスプレー。カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で実測したところ、sRGBカバー率は100%、sRGB比は153%、AdobeRGBカバー率は97%、AdobeRGB比は113.4%、DCI-P3カバー率は100%、DCI-P3比は112.8%という広色域を確認できた。AdobeRGBカバー率も100%に近いので、AdobeRGBの色域の色調整も十分こなせるはずだ。

16型WQUXGA OLEDの映像は非常に鮮やか。OLEDなのでほぼ真横からでも見えるほど視野角が広い

実測したsRGBカバー率は100%、sRGB比は153%、AdobeRGBカバー率は97%、AdobeRGB比は113%、DCI-P3カバー率は100%、DCI-P3比は112%

 フルHD Webカメラ(約200万画素)は、ノイズ低減のために「Acer TNR(テンポラルノイズリダクション)テクノロジー」が採用されている。実際にWindows 11の「カメラ」アプリでテストしてみたが、室内灯下でもHDRオフで明るく、自然な発色で撮影できた。むしろ「HDR pro」を有効にすると、肌色に赤みは増すものの、全体的に質感が失われてしまう。Swift EdgeのWebカメラを使用する際には、まず画像処理オフの設定を試してほしい。

ディスプレー上部にはフルHD Webカメラ(約200万画素)とデュアルマイクを内蔵。緑色のカメラインジケーターも配置されている

Windows 11の「カメラ」アプリで撮影(HDRオフ)

Windows 11の「カメラ」アプリで撮影(HDR proオン)

CPU速度は12世代コアと同等
GPU性能は上回る値も出た

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