ASCII Power Review 第184回
17インチ、16インチ、14インチの3サイズで最新モデル登場です
「LG gram 16」実機レビュー = RTX内蔵なのに1.2キロで25時間駆動を実現したモバイルノートの優等生
2022年08月16日 10時00分更新
LGエレクトロニクスは、同社のモバイルノートPC「LG gram」シリーズの2022年モデルを発売した。17インチ、16インチ、14インチの3サイズで、カラーはオブシディアンブラック、チャコールグレー、スノーホワイトの3色だ。
CPUはインテルの第12世代(Alder Lake)のCoreプロセッサーを採用し、一部モデルにはディスクリートGPU「GeForce RTX 2050」を搭載。またメモリーはLPDDR5-5200、ストレージはPCIe Gen4 x4接続SSDを採用し、基本性能を強化している。
今回はCore i7-1260PにNVIDIA GeForce RTX2050、RAM16GB+SSD1TBという構成の16型モデル「LG gram 16Z90Q-AA79J1」を試用してみた。
16型モデルはdGPUと90Wの大容量バッテリーを搭載しつつ、
重量は驚きの1285g
LG gram 16Z90Q-AA79J1はOSに「Windows 11 Home 64bit」、CPUに「Core i7-1260P」(12コア[Pコア×4、Eコア×8]、16スレッド、最大4.70GHz、28W)、ディスクリートGPUに「NVIDIA GeForce RTX 2050(4GB GDDR6)」を採用。メモリーは16GB(LPDDR5-5200)、ストレージは1TB(PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載している。また「MS Office Home & Business 2021」がインストール済みだ。
なお16インチモデルには下記の3製品がラインナップされている。ディスクリートGPUとOfficeの有無で差別化しているわけだ。
「16Z90Q-KA78J1」
(予想実売価格29万2000円前後)
Core i7-1260P / Intel Iris Xe Graphics / RAM16GB / SSD1TB / Officeあり
「16Z90Q-KA79J」
(予想実売価格26万5000円前後)
Core i7-1260P / Intel Iris Xe Graphics / RAM16GB / SSD1TB / Officeなし
「16Z90Q-AA79J1」
(予想実売価格32万5000円前後)
Core i7-1260P / NVIDIA GeForce RTX 2050 / RAM16GB / SSD1TB / Officeあり
これ以外のスペックは共通。ディスプレーは16型WQXGA IPS液晶(2560×1600ドット、16:10、DCI-P3 99%、ノングレア)。ディスプレー上部には顔認証対応の1080pウェブカメラとデュアルマイクが内蔵。スピーカーは1.5W+1.5Wのステレオ仕様だ。
インターフェースはThunderbolt 4×2、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、HDMI×1、3.5mmコンボジャック×1、microSDメモリーカードスロット×1を用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 6(11ax)、Bluetooth 5.1をサポートしている。
本体サイズは354.4×242.1×16.8mm、重量は約1285g。90Whの大容量リチウムイオンバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は最大25時間となっている(JEITA 2.0基準)。
キーボード、タッチパッドは、多くの人に好まれる操作感を実現
キーボードは、キーピッチが19.05×18.5mm、キーストロークが1.65±0.2mmが確保されている。強く打鍵したときの音は大きめだが、打鍵感自体はいい感じ。Enterキーとテンキーの間隔は広げられていないが、Enterキー自体がかなり大きめ。Enterとテンキーを押し間違えることはまずないと思う。
今回試用していて気に入ったのがタッチパッドのフィーリング。大型のダイビングボード構造のタッチパッドであるにも関わらずクリック感が良好だ。
ストロークが特に短いわけではないが、軽い力でクリック操作が行なえる。面積も実測132×82mmと広いのでジェスチャー操作も快適だ。キーボード、タッチパッド共に高級感があるわけではないのだが、多くの人に好まれる操作感に仕上げられている。
16型WQXGA IPS液晶ディスプレーを、カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で計測したところ、sRGBカバー率は99.9%、AdobeRGBカバー率は88.0%、DCI-P3カバー率は99.3%と非常に広い色域を確認できた。液晶パネルを自社で作っているLGエレクトロニクスの面目躍如と言えよう。クリエイティブワークにも活用できるクオリティーのディスプレーだ。
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