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科学・生物で気になることをお届け! 「数式なんて知らんし!!」 第97回

AIが人間を超える“シンギュラリティー”って一体何なの?

2021年01月27日 12時00分更新

文● イラスト●せれろんやまだ(@Celeron_ymd

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AIが人間を超える“シンギュラリティー”って一体何なの?

 図書館から借りてきた本を読んでいると、やけに写真が古いのに気が付きました。最後のページをめくって、初版の日付を見ると“1991年”とあり、ああ意外とさいき……いやいや30年近く前じゃないかーい! と突っ込んでしまったのですが、30年前を考えると、今は本当に便利な世の中になりました。やはり一番はインターネットやPCの恩恵です。天気予報や電車の時間などはスマホでさっと調べられるし、PCさえあれば、事務作業もクリエイティブ作業も執筆活動も何でもできてしまいます。

 そして昨今、この便利さをさらに提供するべく活躍しているのが「AI(人工知能)」ですね! AI家電なんてものもありますが、便利な家電と言われればすぐに思い出すのが「ファジー」です。「あったねー! ファジー家電!」と思った方は、もれなくアラフォー以上かと思われますが、約30年前のその当時は、たしか“おりこうファジー”とも言われいて、ボタンをぽちっと押せば、勝手に洗濯機(のセンサー)が、洗濯物の量から水の量やかかる時間などを決めてくれるのです。

 それが今や進化しAIと呼ばれ、パッと思いつくものだと、あのまるーい形をしたロボット掃除機なんか特に有名ですよね! 部屋の間取りや家具の位置などを設定しておけば、自動で掃除してくれます。あと自動車の「自動運転」もありますね。カメラで車にとっての障害物を認識したり、ほかの車の動きを察知したりします。ほかにも挙げればキリがありませんが、AIを用いた技術は、私たちの生活に浸透しはじめています。もしかしたら気付かないだけで、もっと浸透しているのかもしれませんけれど……。

 そんなAIが浸透した世界に待ち受ける未来、そこにひとつの言葉があります。それが「シンギュラリティー(技術的特異点)」。人工知能が自身の持つ知能を超えて、さらに高度な知能を得てしまう時点のことです。その時点で人工知能が人間のそれを超えているのかどうかが気になるところですが、実にこのシンギュラリティー、“2045年”に到来するのではないか? と言われています。今が2020年(執筆時点)だからあと25年、やだ、30年ないじゃない……。

せれろんやまだ

 大手PC関連デバイス販売代理店で敏腕を誇った“姐御”。科学好きが高じてついに連載開始。夢は家事を放棄すること。

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