ASCII Power Review 第105回
5GスマホになったPixelを徹底テストしてみました
Google Pixel 5 実機レビュー = お求めやすい「5Gスマホ」なのだっ!!
2020年11月03日 10時00分更新
グーグルは5G対応Androidスマートフォン「Google Pixel 5」を10月15日に発売した。ナンバリング的には最新、最上位となるPixel 5だが、ミドルレンジクラスのSoCが採用されており、処理性能は旧モデルの「Pixel 4/4 XL」より低くなっている。
そこで今回のレビューでは、直近で販売されたほかのPixelシリーズとの違いを整理したうえで、Pixel 5の魅力に迫っていきたいと思う。
ピークパワーよりもコスパを重視した
5Gスマホのフラッグシップ
Pixel 5はOSに「Android 11」、SoCに「Qualcomm Snapdragon 765G」(8コア、2.4 GHz + 2.2 GHz + 1.8 GHz)を採用。メモリー(RAM)は8GB、ストレージ(ROM)は128GBを搭載している。前述のとおりSoCはミドルレンジクラスだ。5Gスマートフォンのフラッグシップモデルを作るにあたって、Googleはピークパワーよりもコストパフォーマンスを重視したわけだ。
ディスプレーは、6型のOLED FHD+(1080×2340ドット、432ppi)を採用。Pixel 4/4 XLと同様にコンテンツに応じてリフレッシュレートを60~90Hzの間で調整する「スムーズディスプレイ」機能が搭載されている。
カメラは広角(12.2MP、f/1.7、77度、1.4μm、OIS)、超広角(16MP、f/2.2、107度、1.0μm)、前面(8MP、f/2.0、83度、1.22μm)という構成。Pixel 4/4 XLでは広角+望遠という組み合わせだったが、Pixel 5、そして同時に発表されたPixel 4a 5Gでは、ほかのデュアルカメラ搭載スマートフォンで一般的な広角+超広角という構成に変更された。個人的には、遠くの被写体に近寄ることはできるが、室内で広く撮影するときには下がるのに限界があるため、広角+超広角のほうが使い勝手がよいと考えている。
通信機能は5G(Sub6)、Wi-Fi 5(11ac)、Bluetooth 5.0という構成。5Gがミリ波非対応なのは現在の5Gネットワークの整備状況を考えると現実的な選択だが、2020年後半に発売されるスマートフォンとしてはWi-Fi 6(11ax)に対応してほしかった。これもコストパフォーマンスを最優先させた結果なのかもしれない。
本体サイズは144.7×70.4×8mm、重量は151g。本体材質はアルミニウムで、防水防塵性能はIP68と謳われている。手に持った時の冷やりとした感触はアルミニウムならではだが、高級感はPixel 4/4 XLのほうが上だと思う。
このほかPixel 4/4 XLから削られた機能として、側面を握ることで操作する「Active Edge」、端末に触れることなくジェスチャー操作が可能な「Motion Sense」などが挙げられる。特に後者はスマートフォンのユーザー体験を大きく変える機能として期待していただけに非常に残念だ。
一方、Pixel 4a 5Gと比較すると、メモリー(RAM)が多い、ディスプレーのリフレッシュレートが速い、バッテリー容量が多い、アルミニウムボディーで質感が高い、IP68の防水防塵性能に対応、カラーが2色用意、ワイヤレス充電に対応……という点がアドバンテージとなる。
AnTuTuスコアはPixel 4 XLの約69%に留まる
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