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ASCII Power Review 第87回

実機に触ったら絶対欲しくなる「モバイル」ノートPCなのである

XPS17 実機レビュー = 大画面モバイルとして買って間違いなしの最強PCだった

2020年07月20日 13時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 デルは第10世代(Comet Lake)のCore i7プロセッサーを採用した17型ノートPC「XPS 17」を6月12日に発表、同日より販売を開始した。本製品はXPSシリーズで最も大きな17インチディスプレーを搭載したモデルだ。

 「フレームレス」を謳う狭額縁ディスプレーを採用することで、15インチクラスのボディーに17インチディスプレーを搭載している。またハイパフォーマンスノートPC向けのHプロセッサーにディスクリートGPUが組み合わされており、処理性能も期待大。最大画面と圧倒的パワーを求める方にとって、最注目モデルなのだ!

「XPS 17」直販価格27万9980円~

4モデルが販売中
RTX2060搭載モデルもリリース予定

 XPS 17は、4つの構成で発売となった。

「New XPS 17」27万9980円
 Core i7-10750H/GeForce GTX 1650 Ti/RAM16GB/SSD512GB/17型FHD+

「New XPS 17 プラチナ(大容量SSD搭載)」28万9980円
 Core i7-10750H/GeForce GTX 1650 Ti/RAM16GB/SSD1TB/17型FHD+

「New XPS 17 プラチナ(UHD+タッチ・大容量メモリー&SSD搭載)」33万6980円
 Core i7-10750H/GeForce GTX 1650 Ti/RAM32GB/SSD1TB/17型UHD+

「New XPS 17 プラチナ(UHD+タッチ・大容量メモリー&SSD・Office H&B付)」35万8980円
 Core i7-10750H/GeForce GTX 1650 Ti/RAM32GB/SSD1TB/17型UHD+/Office付き

 つまりCPU「Core i7-10750H」(6コア12スレッド、2.60~5.00GHz)と外部グラフィックス「NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti」は同じで、メモリー、ストレージ、ディスプレー、Officeのあるなしの異なる4モデルが販売されているわけだ。

 なお、より上位の外部グラフィックス「NVIDIA GeForce RTX 2060」搭載モデルが近日追加される予定だ。ちなみに米国ではGeForce RTX 2060に、「Core i7-10875H」(8コア16スレッド、2.30~5.10GHz)が組み合わされて販売されている。日本でもこのコンビで販売される可能性が高い。

パッケージには本体以外に、「130W Type-C電源アダプター」、電源ケーブル、「USB-C to USB-A v3.0およびHDMI v2.0変換アダプター」、説明書(クイックスタートガイド、安全および認可機関に関する情報、Regulatory Information Sheet、デル お問い合わせ窓口のご案内)

HDMIとUSB Type-A端子を増設できる「USB-C to USB-A v3.0およびHDMI v2.0変換アダプター」

今回試用した構成。Core i7-10750H/GeForce GTX 1650 Ti/RAM32GB/SSD1TB/17型UHD+という構成の「New XPS 17 プラチナ(UHD+タッチ・大容量メモリー&SSD搭載)」

ボディーはアルミ&カーボン製
4つのTunderbolt 3端子はどれでも充電OK

 XPS 17の本体サイズ/重量は374.45×248.05×19.5mm/2.11~2.51kg。天板と底面はプラチナシルバーのアルミニウム合金、パームレストはカーボンファイバー、ディスプレーはCorning Gorilla Glass 6と、質感&剛性を重視した素材が採用されている。実際に持った感触としても、強度という点では現在のノートブックのなかでトップクラスに感じられた。

 なお重量が2.11~2.51kgとされているが、最低重量の2.11kgはタッチ非対応ディスプレーと56WHrバッテリーを組み合わせたときのもの。日本向けモデルには97WHrバッテリーが内蔵されており、56WHrバッテリーは選択できない。

 ディスプレーは、17型FHD+ WVA液晶(1920×1200ドット、16:10、非光沢、輝度500cd/平方m、タッチ非対応)、17型UHD+ WVA液晶(3840×2400ドット、16:10、反射防止、輝度500cd/平方m、タッチ対応)の2種類が用意されている。輝度は同じだが、FHD+の色域はsRGBカバー率100%。UHD+の色域はAdobeRGBカバー率100%、DCI-P3カバー率100%とされている。解像度は言うまでもなく画質はUHD+のほうが上だが、最大電力消費はFHD+が5.50W、UHD+が13.98Wと後者のほうが圧倒的に多い。バッテリー駆動時間を優先させるのなら、あえてFHD+を選ぶのもひとつの選択だ。

 インターフェースは、Thunderbolt 3×4(USB 3.2 Gen 2、電源供給、DisplayPort対応)、フルサイズSDメモリーカードリーダー×1、3.5mmヘッドセットジャック×1、くさび形ロックスロット×1という構成だ。なおThunderbolt 3はすべての端子が電源供給に対応しているので、「130W Type-C 電源アダプター」はどの端子に挿してもOKだ。

 通信機能はWi-Fi 6(11ax)、Bluetooth 5.1に対応。イーサネット端子は搭載されていないので、有線LAN接続したい場合には「Dell DA200 アダプター USB Type-C to HDMI/VGA/イーサネット/USB3.0」(8290円)などのアダプターが別途必要だ。

本体天面。カラーはプラチナシルバーの1色のみだ

本体底面。高性能なCPU、外部グラフィックスを搭載しているだけに、底面には吸気口が大きく開いている

画面対ボディー比率93.7%の狭額縁ディスプレーを採用したことにより、17インチマシンで15インチクラスのボディーを実現している

カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で計測したところ、AdobeRGBカバー率100.0%、AdobeRGB比111.0%という値が出た

UHD+ WVA液晶の輝度は500cd/平方m。色域の広さも相まって、非常に鮮やかに画像、映像を堪能できる

キーボードは日本語仕様と英語仕様を用意。キーピッチは19.05×18.05mmだ

キーストロークは実測1.5mm前後

本体前面(上)と本体背面(下)。ディスプレーのヒンジ部分に排気口を配置。デュアルファンと大型ベイパーチャンバーにより排気を行なう

本体右側面(上)にThunderbolt 3×2(USB 3.2 Gen 2、電源供給、DisplayPort対応)、フルサイズSDメモリーカードリーダー×1、3.5mmヘッドセットジャック×1、本体左側面にくさび形ロックスロット×1、Thunderbolt 3×2(USB 3.2 Gen 2、電源供給、DisplayPort対応)が配置されている

ディスプレーの最大展開角度は実測141度

ACアダプターは90Wと130Wタイプの2種類が用意されている

「130W Type-C 電源アダプター」の仕様は、入力100-240V~1.8A、出力20V 6.5A、容量130W

本体の実測重量は2501g

「130W Type-C 電源アダプター」の実測重量は431.5g

ボディーサイズが大きいぶん
あらゆる操作に余裕がある

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