火星のオレンジはサビ!? 距離ありすぎも問題
何かと気が休まらない2020年。オリンピックも現状1年ずれこんでしまったし、このままウイルスだけで過ぎていくのか……のように見えますが、実は今年、“火星探査イヤー”なんです(予定では)。火星探査といえば、いま現在無人の探査ローバー『キュリオシティ』が、実際に火星に降り立って、もりもり移動して、もりもり写真を撮って、たまに「あれ? これスプーンじゃない?」みたいな話で地球の愛好家を盛り上げたりしています。そしてアメリカの大統領さんも、月への再訪問だけでなく、“火星旅行”にも意欲を見せていることから、これから衛星や惑星への有人探査に向けて、どんどん夢のある話が増えてきそうです。そして、今年はその火星に向けての探査機打ち上げが4回も予定されています(うち1回である、ロシアとヨーロッパの共同計画は2年ずれこみましたが)。UAE(アラブ首長国連邦)の火星大気観測衛星は、日本のH2Aロケットで7月にも種子島から打ち上げられる予定です。これは楽しみですねぇ! しかも、南極に落下した火星の隕石から、生命の材料も発見されたとのことで、これは有人探査の際、火星人に挨拶できちゃったりも“もしかしたら”するんですかね〜身近な惑星だけにいろいろな期待は尽きません。個人的にはある山に“山登り”したいところです。
さて、我々地球人を魅了し、将来降り立つであろう火星についてちょっとおさらいしてみましょう。“火”という単語にぴったりの、濃いオレンジ色をしている火星。この色を出しているもの、実は“サビ(酸化鉄)”なんです。なんでサビが惑星全体を覆っているかについては未だ解明されていないようですが、昔々に存在していた水が関係しているのではないか、と言われています。そう、この“水”が私たちを魅了するのです。“水がある=生命がいたかもしれない”ってやつですね!
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