ASCII Power Review 第161回
「GPD Pocket 3」実機レビュー=これで8万円台は魅力! 8インチの激小モバイルノートPCの実用度を試した
2022年01月31日 13時00分更新
GPDの最新UMPC「GPD Pocket 3」が1月22日に家電量販店や通販サイトで発売された。
本製品は2軸ヒンジ機構を採用した8型UMPCで、背面端子に拡張モジュールが採用されており、標準のUSB 3.2 Gen1 Type-A端子から、別売りの「RS-232C×1」、「KVMモジュール(HDMI入力+USB入力)」へ変更可能となっている。
また、「GPD Pocket」「GPD Pocket 2」のように光学式ポインティングデバイスではなく、「GPD MicroPC」に近いクリックボタン、タッチパッドを採用した点も今回の大きな変更点だ。
ハードウェア的にはGPD Pocketシリーズ、GPD MicroPC、そして8.9型「GPD P2 Max」が融合した、新たなUMPCと位置づけられている。
今回、下位モデルのPentium Silver N6000搭載機の実機レビューをお届けしよう。
価格差約6万円で、CPU/メモリー/SSDなどが異なる2モデルを用意
GPD Pocket 3には、「Core i7-1195G7」(4コア8スレッド、2.90~5.00GHz)搭載モデル(14万6200円)と、「Pentium Silver N6000」(4コア4スレッド、1.10~3.30GHz)搭載モデル(8万6000円)の2機種がラインナップされている。基本スペックの主な違いは下記の通りだ。
・Core i7-1195G7搭載モデル
RAM16GB/SSD1TB/Intel Iris Xe Graphics/Wi-Fi 6E/Bluetooth 5.2/Thunderbolt 4/9時間駆動
・Pentium Silver N6000搭載モデル
RAM8GB/SSD512GB/Intel UHD Graphics/Wi-Fi 6/Bluetooth5.0/USB Type-C/15時間駆動
このほかのスペックは共通で、OSは「Windows 10 Home 64bit」。ディスプレーは8インチH-IPS液晶(1920×1200ドット、284ppi)で、2軸ヒンジ機構により180度の前後角度調整、180度の水平回転に対応。また10点マルチタッチ操作と、Microsoft Pen Protocolに対応した「Surfaceペン」などでの描画が可能だ。
インターフェースは、USB 3.2 Gen2 Type-C×1(Core i7-1195G7搭載モデルはThunderbolt 4)、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、USB 3.2 Gen1 Type-A×1、HDMI 2.0b×1、有線LAN端子×1、3.5mmヘッドセット端子×1を装備する。ワイヤレス通信機能は、Core i7-1195G7搭載モデルがWi-Fi 6E+Bluetooth 5.2、Pentium Silver N6000搭載モデルがWi-Fi 6+Bluetooth 5.0という組み合わせだ。
なお前述のとおり、背面のUSB 3.2 Gen1 Type-Aは拡張モジュール式。「RS-232C×1」「KVMモジュール(HDMI入力+USB入力)」をセットにした「GPD Pocket 3用拡張モジュール」(1万2500円)がオプションで用意される。
本体サイズは198×137×20mm、重量は約725g。38.5Whのバッテリーが内蔵されており、バッテリー駆動時間はCore i7-1195G7搭載モデルが最大約9時間、Pentium Silver N6000搭載モデルが最大約15時間とうたわれている。
アルミニウムボディーの質感は高い ハードはGPDのUMPCの集大成
多くのUMPCをリリースしてきたGPDの最新モデルだけに、ハードウェアとしての質感は非常に高い。ボディーはアルミニウム製で、余計な装飾を排したスタイリッシュなデザインだ。2軸のヒンジ機構により、ノートPC、テント、スタンド、タブレットスタイルで利用できる点も大きなアドバンテージだ。
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