海ができる前はマグマだらけの地球
さぁ、今年もまた1年がスタートしました! 昨年は平成から令和へと時代が移り替わったこともあり、何かと変化を感じ取れる1年でしたが、みなさんはどう感じましたでしょうか? 「確かにちょっといつもと違った1年だった!」という方も、「そんなの関係なく去年も今年も、いつもと同じ1年だよ……」という方も、ぜひお正月という始まりを意識していただきたく、今年の数式なんて知らんし! は、“生命の起源”から始めたいと思います。はい、のっけから壮大なモノを持ってきてしまいました。
この宇宙が始まらなければ、生命も始まらなかったワケですが、今回はちょっと範囲を絞って、“地球における生命の起源”にせまりましょう。生命という言葉にもいろいろと解釈がありますが、今回は代謝を行い、自己の複製(遺伝と生殖)を行う現象を生命活動としてとらえ、話をしていきましょう。動物も植物も、外からエネルギーを取り入れて成長し、そして子孫を残していく、そして時が来たらその活動を終える、というサイクル、つまり生命活動を持っています。このシステムはいったいどこから来たのか、始まったのか、が生命の起源のお話、ということですね。
結果から言うと、生命の起源は未だわかっていません。むしろいろいろな説がありますが、よく目や耳にする仮説が、“海から始まった説”です。生命の源、海……のようなキャッチフレーズをどこかしらでみなさん聞いたことがあるとは思いますが、具体的にどういうことなのでしょうか? そのカギになるのが、深海にある“熱水噴出孔”という、海の底なのに熱水が噴出している部分(割れ目や煙突みたいな筒)です。ここにある“水”と“無機物や有機物”、そして周囲に流れる微弱な電流から、生命が始まった、という説を紹介しましょう。
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