約60年前から続く地球外生命体探し
扇風機が必須な季節になりましたが、扇風機といえば、必ずやることがありますね。扇風機の羽根に顔を近づけてこう言うのです。「ワレワレハ、ウチュウジンダ」。
宇宙空間に浮かぶ地球という惑星に居住している以上、私達は宇宙人ですが、なぜ宇宙人を演じる時ってこうステレオタイプなことをしてしまうんでしょうね? しかも日本語。宇宙人と聞くと、テレビなどでよくやっているウソか本当か系の番組の影響のせいか、飛来してきたUFOから降りてくる、あの目がめっちゃでっかい“グレイタイプ”の宇宙人や、タコみたいなぐにゃぐにゃした足を持つ“火星人タイプ”をどうしても想像してしまいますが、実は真面目にそんな宇宙人を探すプロジェクトが、この地球のいたるところで進んでいます。先のとおり、宇宙人というと我らも入ってしまいますので、ここからは“地球外生命体”と称しましょう。
そのプロジェクトの総称が『SETI』です。正式名称“地球外知的生命体探査”です。SETIは、これを英語にした時の頭文字です。
とりあえず、地球以外にいる知的生命体を探す活動であれば、なんでもこのSETIと言えそうですが、実は物理学等においてきちんとした研究の一環として成り立っています。主なプロジェクトは、電波を使った実際の研究、生命体が存在する条件などの研究です。以前紹介した、探査機ボイジャーにゴールデンレコードを搭載する、というのもそのひとつです。個人でもUFO(に乗っている生命体)探しをしたら立派なSETI活動ですね!
これまで色々な方法で地球外生命体との交信を試みていますが、残念ながらまだ見つかってはいません。しかしどんな方法で探しているか気になりますよね!
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