アップルが11月6日に、新しい「A20 Pro搭載iPad mini」を発売します。筆者は10月末にロサンゼルスで開催された発表会「Apple Experience」のハンズオン会場で、発売に先駆けて実機に触れる機会を得ました。そして今回は、実機を数日間にわたって手元で試すことができました。
A20 Proチップや有機ELディスプレイの採用に加え、薄型・軽量化、新しい内蔵サウンドシステム、防塵・耐水性能など、幅広く進化したiPad mini。Apple Experienceに合わせてアップルが発表した新製品の中で最も小柄でありながら、筆者にとっては最もインパクトの大きなプロダクトでした。
価格は約4万円アップも進化の内容を考えれば納得
カラーはミッドナイト/スターライトの落ち着いた2色に
最新のAppleシリコン「A20 Pro」を搭載した新しいiPad miniは、Wi-Fiモデルが11万9800円から、Wi-Fi+Cellularモデルが14万4800円からです。2024年10月に発売されたA17 Pro搭載iPad miniは、Wi-Fiモデルが7万8800円から、Wi-Fi+Cellularモデルが10万4800円からでした。最小構成の価格は、それぞれ4万円前後値上がりしています。このあと詳しく紹介しますが、新しいiPad miniは大幅な進化を遂げました。値上げ幅は小さくないものの、進化の内容を踏まえれば納得できる価格だと筆者は感じています。
カラーバリエーションは4色から半分の2色に減りました。ミッドナイトもスターライトも落ち着いた色合いです。iPad miniはクリエイターや学生に加えて、ビジネスパーソン、小型機のパイロット、医療現場のプロフェッショナルからの引き合いも強いそうです。
ユーザーが個性を主張できるカラフルなモデルはiPad Airや無印iPadに任せ、miniは毎日使い倒せるツールとして、持ち歩きやすくプロフェッショナル感を漂わせる色に絞ったのかもしれません。
なお、Apple Experienceのハンズオン会場でミッドナイトとスターライトを試したところ、背面パネルに付いた指紋が目立ちにくかったのはスターライトでした。本体をなるべくきれいに保ちたい方には、こちらの色をおすすめします。
初の有機ELで、HDR映像の迫力が段違い
ディスプレイは8.3型のLiquid Retinaから、8.5型のSuper Retina XDRへと変わりました。iPad miniとして初めて有機ELディスプレイを採用し、ピクセル単位の発光制御による深い黒と、HDRコンテンツ再生時で最大1200ニトのピーク輝度を実現しています。XDRの名のとおりHDR映像の表示に対応しているので、映画や写真の明暗差をより緻密に再現します。
Apple TVの映像コンテンツやiPhoneで撮影したHDRビデオを再生すると、有機ELディスプレイならではの画質に圧倒されました。明暗のコントラストはリアルで、色彩も鮮やか。映像への没入感は、従来モデルからかなり向上しています。Super Retina XDRディスプレイの高画質は、従来のiPad miniユーザーにとって大きな買い替えの動機になりそうです。
1mm近い大幅な薄型化で厚さ5.4mmに
重量も40g弱の軽量化で255gに
本体の縦幅は従来とほぼ変わらず195mm前後ですが、横幅は134.8mmから132.6mmへと2.2mm短くなりました。特筆すべきは厚さで、6.3mmから5.4mmへと0.9mm薄くなっています。質量の変化にも注目です。Wi-Fiモデルは293gから255gへ、Wi-Fi+Cellularモデルも297gから263gへと軽くなりました。これまでiPad miniを愛用してきたユーザーなら、手に取った瞬間に薄さと軽さの違いがわかるはずです。デジタルノートとしての機動力が格段に向上しました。
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