VCJ 2026 Split 2 Season Finalsでパフォーマンスを披露
手越祐也さん率いるバンド「T.N.T」にインタビュー、愛する「VALORANT」と「音楽」が合わさった幸せな2日間
レギュレーションが変わるのはチャレンジングなこと
――来年から競技シーンの仕組みが変わる(Tier1、Tier2など)ことについて、率直なご意見をお願いします。
手越さん: レギュレーションが変わるっていうのは、チャレンジとしては悪くないなと思っています。僕はサッカーも大好きなんですけど、ワールドカップだって参加チーム数やレギュレーションが変わりました。
もちろん賛否は出ると思うんですけど、VALORANTに限らずすべてのeスポーツで、人が飽きずにずっと見続けられて、そこを目指す選手を増やしていくには常に変化が必要だと思います。 今回もパッチが変わって新しいマップが来て、いきなりそのマップが採用されたり、マッププールが変わったりキャラが変わったりもしますけど、そういうチャレンジは僕は割と好きな方です。
ずっと現状維持のルールでやるより、変わっていった方が選手にも刺激になるし、戦術や戦い方も変えていかなきゃいけないと考える方なので、ゲーム全体としてのチャレンジはすごく前向きでいいなと思っています。
――手越さんはフィジカルスポーツにも詳しいですが、eスポーツの大会がフィジカルスポーツの人気により近づいていくには何が必要だと思いますか?
手越さん: そうっすね。サッカーとか野球もありますけど、ゲームユーザーを考えると世界中にめちゃくちゃ多いと思うんですよ。芸能人やアーティストの名前は知らなくても、ゲームのキャラクターやタイトルの名前は全世界の人が知っている。音楽の話をするよりもゲームの話をした方が、世界に行くと通じると思うんですよね。
日本だけで言うと、「ゲームがただの遊びとか、勉強や成長を阻害するもの」っていう時代はもう終わってて。普通に仕事するより稼げてスポンサーがついて、夢のある生活ができて、こうやってアリーナに観客が集まってっていうものを、どんどんどんどん発信し続けることが大事だと思います。
あと、選手の意識も大事だと思います。例えば野球の大谷翔平さんとかサッカーのクリスティアーノ・ロナウド選手とかを見てて、純粋に子供たちが「かっこいい、こうなりたい」と思うものがあるじゃないですか。これだけ人を集められて世界大会で行われている以上、選手のルックス、体型管理、髪型も含めたカリスマ性っていうものが大事になってくる。だからDep選手とか人気が出ると思うんですよね。
「君らはスターなんだからね」と教え込んで、わかりやすく子供が見た時に「かっこいい、僕も私もeスポーツプレイヤーになりたい」って人が増えれば、どんどん裾野が広がっていく気がします。
みんなを巻き込んで応援しますぜ
――今回勝ち上がったチームは次の世界大会などへ行くと思いますが、エールをお願いします。
手越さん: 昨日あったDFMとZETAの戦いも見ましたし、世界大会もチャイナリージョンから全部見てるんですけど、やっぱ世界は強いっす。世界のスピード感とか1対1の撃ち合いの強さとか。 あと、サッカーの日本代表もそうだったんで悲しいんですけど、1番世界と差があるのはメンタリティの部分だと思ってるんですよ。
アーティストとかもそうだと思いますけど、「ここ勝ち切ってれば勝てたよね」とか、オーバータイムになった時とか、どうしても日本のチームってちょっと焦って、1番大事な局面で油断して撃ち負けて流れが変わっちゃって、「惜しかったよね」ってなる。この「惜しかったよね」っていうワード、それではいつまでも成長しないと思うんですよ。
僕らで例えば歌っていてキーを外して、「練習頑張ったし惜しかったよね」はダメだと思うんです。プロという勝負の世界は勝たなきゃいけない。練習頑張ったからいいっていうのはアマチュアの考えだと思います。
日本のそれぞれの敗れてきたチームの夢を背負って世界へ戦いに行くわけですし、eスポーツって劣勢になったりすると痛烈なコメントが来たりして、それが見えちゃうじゃないですか。それでアグレッシブに行くプレイスタイルも止められちゃう。
「もうちょっと応援してあげればいいのにな」と思うこともありますけど、やっぱプロである以上、アンチや批判も跳ね除けて一発勝負で勝つメンタリティがあるのが大事だと思います。
普段通りの日本大会で培ってきた、「心は熱いけど体はリラックスした状態」を出せれば、プレーのレベルは日本のチームもどんどんどんどん上がってきていると思うので、「日本なめんなよ」っていうところを見たいです。僕はVALORANTのVCJからVCTに携わらせてもらった以上は全力で応援したいと思いますし、「みんなを巻き込んで応援しますぜ」っていうメッセージは出していきたいと思います。
──ありがとうございました。
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