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第10回 セキュリティを支えるテクノロジー フォーティネットのエキスパートが語る

AIによる運用自動化は、企業が生き残るための必須条件

属人化、人手不足、アラートだらけ 「FortiSOC」が目指す次世代SOC改革

文●大谷イビサ 編集●ASCII 写真●曽根田元

提供: フォーティネットジャパン

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マルチエージェントAIをプラットフォームに据え、多段攻撃も可視化

 FortiSOCは既存のツールの統合のみならず、生成AIや自律的に機能するマルチエージェントAIをプラットフォームの中核に据えている点が特徴だ。AIの進化により、かつてSOAR導入の障壁となっていたプレイブックの作成すらも自動化されつつある。

「AIが推論しながら、実際にはこのパターンはこういう対処するというプレイブックの自動作成まで至るようになってきている。こうしたAIのハードルが下がって、SOARの機能っていうのはかなり活用できる仕組みになっています」(登坂氏)

 FortiSOCが解決するもう一つの大きな課題が、「多段攻撃の可視化」である。現代のサイバー攻撃は単発の侵入で終わることはなく、複数のステップを踏んで巧妙に侵攻してくる。異なるベンダーの製品を個別に監視していては、攻撃の全体像を捉えることは不可能に近い。

「個別のワンショット、ワンショットでそのツールで追っかけて運用でやってくと、全体がなかなか見えづらい。FortiSOCでは、それらをまとめて一連的な攻撃パターンとして解析していくっていうのがメリットです」(登坂氏)

 そして、フォーティネット独自の強みとして見逃せないのが、長年培ってきた「セキュリティファブリック」の存在と、ネットワーク運用の知見である。AIが分析結果をもとに各機器へ自動対処の指示を出す際、セキュリティファブリックのメッシュ型の通信経路が最適な伝達経路として機能する。

 加えて、旧来のSIEMがセキュリティしか見られなかったのに対し、フォーティネットのソリューションはネットワーク領域にも強みを持つ。ネットワークとセキュリティの双方を統合的に管理・自動化できるFortiSOCは、限られたリソースで運用を回さざるを得ない情シス部門にとって、まさに「運用の民主化」をもたらすプラットフォームと言える。

「一般的なSIEMで言うとSOCの機能しかないんですけど、FortiSIEMの場合はネットワークオペレーションのNOCとSOC両方を運用支援できるという仕組みが元々あります。それらを普段のオペレーションで使えるのは大きなメリットだと思います」(登坂氏)

あらゆる企業をサプライチェーンごと守り、待ったなしのAI攻撃に対応する

 現在、ソフトウェアの脆弱性は毎月数千から数万という途方もない規模で発見されており、パッチ適用などの従来型の対応だけでシステムを守り切ることはもはや不可能となっている。攻撃が自動化・巧妙化する中で、企業側もインシデントの発生を前提とし、自動化された仕組みで即座に対処する体制への移行を急がなければならない。

「もう1ヶ月ぐらいで何千何万という脆弱性が見つかっているのはまさに危機的です。すべての脆弱性でパッチを当てきれない状況では、当然狙われる可能性は確実に高まるわけで、アラートもバンバン増えてきます」(登坂氏)

 まさにマシンスピードの攻撃の時代。アラートの波が人間の処理能力の限界を超えるのは明白であり、AIを活用した運用の自動化は選択肢の1つではなく、企業が生き残るための必須条件となっている。

「アラートの数がより膨大になっているという問題をカバーするためには、AIを活用したSOCがものすごく重要なポイントだと思います」(登坂氏)

 FortiSOCの真価は、このような高度なAIソリューションを、あらゆる規模の企業に提供できる柔軟性にある。既存のインフラや予算に応じてスモールスタートし、段階的にスケールアウトしていくことが可能だ。大企業だけでなく中小企業含めて、サプライチェーン全体を守っていくのが、フォーティネットの戦略だ。

 属人化と慢性的な人手不足、そして終わりの見えないアラート対応に苦しむIT部門にとって、マルチエージェントAIと統合化されたインテリジェンスを備えたFortiSOCは、疲弊した現場を救い出し、自社のセキュリティ運用を次なる次元へと引き上げる最大の武器となるはずだ。サイバー脅威が激化の一途をたどる今、すべての企業にとってAI主導の自律型SOCへの転換は「待ったなし」の急務である。

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