第1回 情シスさんの“裏話”
ビジネスIT環境が大きく変わる中で、情シスさんの悩みも変化している?
「IT機器が高すぎる」「熟練メンバー不在で分からない」… 情シスさんの“現場の悩み”をエンジニア3人に聞いてみた
提供: ソフトクリエイト
最も多い悩みは「情シス部門の人手不足」、情報の引き継ぎもままならず?
さて、今回のテーマである「いま情シスさんが悩んでいること」について聞いてみよう。実際、現場の情シスさんはいま、どんなことに課題を感じているのか。
3人がよく見聞きする「情シスさんの悩み」は何かを尋ねたところ、まず挙がったのが「情シス部門の人手不足」という課題だった。
現在の企業ビジネスは、DXの推進もあってITやデジタルに大きく依存するようになっている。情シス部門が担当する業務も増えているが、一方で、人員はなかなか増えず「現場の人手が足りていない会社が多い」というのが、3人に共通する見方だ。
大澤さん:すべての会社がそうというわけではないのですが、人手不足でカツカツの中で現場を回している会社は、やはり多いという印象を持っています。
さらに、情シス部門を“少数精鋭型”で回していると、熟練のメンバーが1人、異動や退職でいなくなるだけでも大きな影響が生じる。「業務の属人化」問題はよく指摘されるが、現場ではなかなか解消できていないようだ。
日吉さん:詳しい人が抜けてしまうと「これまで何をどうやっていたのかが分からなくなる」という悩みを聞きます。新任の情シスさんから「前任者が何をやっていたのか、よく分かっていないのですが……」とご相談いただき、外部の立場である自分たちのほうから、お客さま側のIT環境の現状を説明させていただくこともあります。
中には、ソフトクリエイトから提案している間に担当者が変わり、もう一度説明をやり直すこともあるという。担当者ごとに知識やスキルのレベルも異なるため、担当者間の情報の引き継ぎといっても簡単ではないようだ。
確保したIT予算じゃ足りない? IT機器の価格高騰や相次ぐ脆弱性の影響
「IT予算が足りない」もよく聞く悩みだ。もともとの予算額が少ないという課題もあるが、むしろ最近では、企業ITを取り巻く環境が急速に変化することで「予定していた(確保していた)IT予算では足りない」ケースが増えているという。
その理由のひとつが、サーバーやネットワーク機器といった「ハードウェア機器価格の高騰」だ。
渡邊さん:AI需要のあおりを受けてメモリやSSDの価格が高騰し、それが機器の価格にも大きく影響しています。かなり激しい価格高騰ですから、機器のリプレースなどでお客さまが用意していた予算では足りなくなるケースがあります。経営層が予算の増額を承認してくれればいいのですが、それがないと情シスさんも困ってしまいます。
企業によっては、機器の価格高騰を受けてリプレースを延期し、既存の機器を使い続けるケースもある。ただし、サポート終了(EOS)でリプレースを予定していた場合は、使い続けることで障害やサイバー攻撃のリスクを抱えることになる。そこでソフトクリエイトからは、仮想化によるサーバー集約、サーバーのクラウド移行といった、コストを抑制する代替手段を提案することもあると、渡邊さんは説明した。
もうひとつ、日吉さんは、最近では「システムの脆弱性対応」も予定外のコスト発生につながっていると話す。パッチ適用などの作業を外部委託している場合、脆弱性が公表されるたびに“急な出費”が発生してしまうのだ。
日吉さん:弊社でも脆弱性対応やバージョンアップの業務を請け負っていますが、対応が終わった直後に、また新たな脆弱性が公表されるケースがあります。お客さまとしては、再びお金を払って対応することになるので、『これってどうにかならない?』と聞かれることもあります。ただ、脆弱性は継続的に発生するものなので、そのつど状況を確認しながら対応を検討する必要があり、難しさを感じるところです。
渡邊さん:脆弱性対応の作業を進めて、「これで終わりかな?」と製品のサイトを見たら、しれっと新しい脆弱性が公表されていることもあります。その場合はお客さまにお知らせして対応を検討するのですが、現在のように頻繁に脆弱性が公表されるようになると、その対応コストもかさむでしょう。予算検討の段階で、そうした現状も考慮に入れておいていただきたいと思います。
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