10周年のマウスコンピューター「DAIV」 クリエイターに寄り添い、作業に没頭してもらうためのPCというコンセプトは揺るがず

文●岡本善隆/ASCII

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確実に増える消費電力と発熱量 でも高い安定性は常に必要
新しいミニタワー型は三連ファン搭載グラボが搭載できることを意識

――そうしたユーザーの変化は最近の製品にはどういう影響が及んでいますか?

マウスコンピューター製品部 プロダクトマネージャー 林田奈美氏 要求されるスペック、特にグラフィックス性能が上がったことが大きいです。最初は写真向けから始まり、3DCG、映像編集、最近ではアニメーション制作となってくると、PCの性能の要求レベルが高くなっています。

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2025年6月登場のDAIV初のミニタワー型「DAIV KM」。コンセプトはキープしつつ、本体のサイズは小型化されている

 その結果、大型で発熱量の多いグラフィックカードを搭載し、かつ安定して冷却できる性能が必要になりました。特に制作の現場だと、昼間に作業して2~3時間後、もしくは一晩明けてレンダリングが終わっているといった使われ方がありますが、そこで高い安定性がないと「止まっていた」ということになりかねません。

 そういった中でも、ハンドルやキャスターといった特長は継承しています。展示会でデモをするのに便利ですねといった、実際に導入いただいたユーザー様の声を聞きます。ユーザー様の声で採用して、実際に評価が高い機能については外さないでいきたいなと考えています。

 ただ、それと同時にケースが大型化していったのも確かで、小規模な法人ユーザー様や個人ユーザー様から、「ちょっと大きいよね」という声もあって、昨年にミニタワー型(DAIV KMシリーズ)を投入しました。

 ノートPCについては、基本性能が上がったことで、いろいろな用途をノートでこなすユーザー様が増えたのですが、性能を上げることだけにフォーカスするのではなく、全体的な使いやすさも重視しています。分厚くならずに、重くならずに、電池も持つ、それでも性能はキッチリと発揮できる。そうしたバランスを重視した製品設計をしています。

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――昨年夏にDAIVでは初のミニタワーモデルが登場して結構インパクトがある製品だと思っているのですが、開発時に意識した部分をお教えください。

林田 このサイズ感のミニタワー型だと、二連ファンのグラフィックカードが搭載できればいいよねという部分があったのですが、一方で性能面でもう少し欲しいという声がありました。

 そこで筐体が大きくなりすぎずに三連ファンのカードができる、具体的にはGeForce RTX 5070 Tiクラスに対応できれば、ミニタワーで十分な性能を持たせられると考えました。また引き続きグラフィックカードの性能上昇と発熱の増加という流れは今後も変わらないので、将来性も考えて、大きなカードが入れられて、かつコンパクト感をいかに出せるかは気を配りました。

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大型のビデオカードもしっかり搭載できる。VGAサポートバーもあり!

――それでももちろん信頼性はしっかり確保していると

林田 はい、そうです。あとメンテナンス性もですね。フィルターを取り外して掃除しやすい設計になっていますし、VGAサポートバーを採用して、カードがズレないようにするといった部分はフルタワー型と同じです。

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フィルターを取り外しての掃除も簡単

 正直なところ、2000番台の頃のGeForce RTXとは、必要な電力も発熱も全然違います。この傾向はこれからも変わらないので、昨年登場したミニタワー型はもう少し先の状況も見込んでいます。

Ryzen AI搭載で約1.14kgの「DAIV Z4」
持ち運びも容易でいて、パワフルな仕様

――フルタワー/ミニタワーのデスクトップPCは特に印象的ですが、そのほかノートPCも含めて、特にDAIVらしさが詰まっているという製品はありますか。

林田 この「DAIV Z4」という14インチのノートPCを紹介します。AMDさんの10コア/20スレッドの「Ryzen AI 9 365」を搭載して、最大50TOPSのNPUによるAI処理が可能です(Copilot+ PC対応)。重さは約1.14kgと軽量ながら、外出先での簡単な動画編集にも対応できます。AI処理だとメモリーが必要になることもありますが、最大64GB積めますし、SSDは4TB×2枚までBTOで選択可能です。USB Type-Cだけでなく、有線LANポートやHDMIも備えています。それからフルサイズのSDカードリーダーもあります。

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Ryzen AI 9を搭載するパワフルなモバイルノート「DAIV Z4」

 あとはキーボードのレイアウトにも気を配りました。Enterキーの右側に「PgUp」「PgDn」キーが独立してあるのですが、ここにPhotoshopなどのショートカットも割り当てられます。同じ筐体でインテルCPU版もあります。このDAIV Z4が今オススメのノートPCです。

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キーボードのレイアウトにもクリエイター向けの工夫が

 ミニタワー型の「DAIV KM」については、MicroATXのプラットフォームで、インテルB860/B760、AMD A620のマザーボードを採用しています。AMDでの展開は現在は無いのですが、インテル版のうちB860マザーボードの製品はThunderboltに対応していて、NVIDIA Studio認定モデルも展開しています。NVIDIA Studioドライバーを使っていることで、クリエイターの方に安心して使えるモデルと思っています。