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Silent-Master NEO B850Aをレビュー

空冷を極めたRyzen 7 9800X3D採用ゲーミングPC、独自のRTX 5070 Ti搭載ビデオカードで電源がついているかわからないほど静か

2026年01月16日 10時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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Silent-Master NEO B850A

 ゲーミングPCは高性能なCPUとビデオカードを搭載しているため、動画編集やソフト開発といった仕事用PCとしても人気が高い。とくに、最近はローカル環境でLLM(大規模言語モデル)を動かすといったAI利用も増えており、ゲーミングPCの用途は実に幅広くなってきている。

 しかしながら、高性能なCPUやGPUはそれだけ発熱が大きく、どうしてもクーラーのファンが高回転になり、動作音が大きくなってしまいがちだ。最近は水冷クーラーの普及もあり、掃除機かと思うほどウルサイPCはほとんどなくなったが、深夜でも隣室に気をつかわずに使えるものとなるとだいぶ少ない。

 つまり、性能と静音性は基本的にトレードオフの関係にある。しかし、その両者を高い次元で両立したPCも存在する。サイコムの空冷静音ゲーミングPC、Silent-Master NEOシリーズもその1つ。今回はそんなSilent-Master NEOシリーズに属する、「Silent-Master NEO B850A」を紹介しよう。

Silent-Master NEO B850A

サイコムの静音ゲーミングPC「Silent-Master NEO B850A」。標準構成の直販価格は31万90円~(送料込み)※2026年1月14日時点

Silent-Master NEO B850A
標準構成の主なスペック 試用機の主なスペック
CPU AMD「Ryzen 5 9600X」
(6コア/12スレッド、最大5.4GHz)
AMD「Ryzen 7 9800X3D」
(8コア/16スレッド、最大5.2GHz)
CPU
クーラー
Noctua「NH-U12S」
(空冷、120mmファン)
Noctua「NH-D15 G2」
(空冷、140mmファン×2)
マザー
ボード
ASUS「TUF GAMING B850-PLUS WIFI」(AMD B850、ATX)
メモリー 16GB(8GB×2)、DDR5-5600
<メジャーチップ・JEDEC準拠品>
32GB(16GB×2)、DDR5-5600
<メジャーチップ・JEDEC準拠品>
ストレージ Crucial「T500 CT1000T500SSD8」(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0)
光学
ドライブ
DVDスーパーマルチ なし
ビデオ
カード
サイコム「Silent Master Graphics RTX5060Ti 16GB」(GeForce RTX 5060 Ti、16GB GDDR7) サイコム「Silent Master Graphics RTX5070Ti 16GB」(GeForce RTX 5070 Ti、16GB GDDR7)
電源
ユニット
Antec「NeoECO Gold NE650G M」(650W、80 PLUS GOLD) ASRock「Steel Legend SL-850G」(850W、80 PLUS GOLD、Cybenetics PLATINUM)
PCケース Cooler Master「Silencio S600 MCS-S600-KN5N-S00」
(ATX、ミドルタワー)
PCケース
ファン
前面:Noctua「NF-A14 FLX」(140mm)、
背面:Noctua「NF-S12A FLX」(120mm)
通信機能 2.5GbE(有線LAN)、Wi-Fi 7(無線LAN)、Bluetooth 5.4
サイズ 209(W)×478(D)×470.5(H)mm
OS Microsoft「Windows 11 Home」

 なお、試用機の仕様は標準構成から変更しており、CPUは「Ryzen 7 9800X3D」、CPUクーラーは「NH-D15 G2」、メモリーは32GB(16GB×2)、ビデオカードは「Silent Master Graphics RTX5070Ti 16GB」、電源ユニットは「Steel Legend SL-850G」となっている。

すべてNoctua製ファンにして徹底的に静音化

 早速、Silent-Master NEO B850Aの内部をチェックしていこう。

Silent-Master NEO B850A

サイドパネルを外して横から見たところ

 試用機のCPUクーラーはNoctuaの「NH-D15 G2」。2つの大きなヒートシンクにそれぞれ140mmファン(最大1500rpm)を搭載したハイエンドモデルだ。2基の大口径ファンを低回転で運用し、静音性と冷却性能を両立している。

Silent-Master NEO B850A

140mmファンを2基搭載したNoctuaのNH-D15 G2。そのすぐ横にはNoctua製のPCケースファンを配置し、効率が良いエアフローを構築している

 CPUから出た熱はヒートシンクに移動し、そこからファンで熱風に変換。この熱風をすばやくPCの外へ排出できるように、CPUクーラーの直線上に120mmの排気ファンを配置している。ちなみに、この排気ファンも静音性に優れたNoctuaの「NF-S12A FLX」だ。

 前面にはやはりNoctua製の140mmファン「NF-A14 FLX」を吸気用に装備。外部の冷たい空気を取り入れ、PC内の温度を下げてくれる。吸気ファンの位置はちょうどCPUとビデオカードの間あたりで、両方に冷たい空気を送り込めるようになっていた。

Silent-Master NEO B850A

前面には140mmファンを採用

 ゲーミングPCの静音化における最大のハードルはビデオカードだ。ビデオカードのメーカーは各社とも静音動作をうたっているモデルを展開しているが、アイドル時こそ静かだがゲーム中の動作音はそれなりのものが多い。サイコムはこの問題を独自に静音ビデオカードを作るという、BTO PCメーカーでは前代未聞の離れ業で解決した。

Silent-Master NEO B850A

サイコムは独自に静音ビデオカード、Silent Master Graphicsシリーズを開発。現在はGeForce RTX 50シリーズでも展開している

 独自といっても基板からすべて作るというわけではなく、ベースとなるビデオカードに長尾製作所が設計・製造したファンカバーと、Noctuaのファンを組み合わせたものとなる。ラインアップはGPUの違いで3モデルあるが、今回の試用機には最上位となるGeForce RTX 5070 Ti搭載モデルを装着していた。

 つまり、Silent-Master NEO B850AはCPUクーラー、PCケースファン、ビデオカードのすべてに静音性に優れたNoctuaのファンを採用することで、動作音を可能な限り抑えているわけだ。

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