もちろん最新のCoreUltra2搭載です
17万円台でタブレットにもなる2in1で1kg切りで25時間駆動の富士通ノートPC「FMV WU8-K3」実機レビュー
2025年12月26日 10時00分更新
ノートPCのなかで、いまや一大ジャンルとしてすっかり定着したのが、ディスプレー回転型の2in1PCだ。
おなじみのクラムシェル型ノートPCとして使えるのはもちろん、ディスプレーを回転させることでタブレットなど多彩なスタイルに変形でき、1台で幅広い用途をカバーできる点が魅力だ。
一方で、ディスプレーを回転させるためのヒンジ機構を備える必要があることから、ボディーが重くなりがち。また、スタイラスペン対応モデルでは、使わないときのペンの置き場所に困るケースも少なくない。
そこで今回紹介したいのが、富士通クライアントコンピューティング(FCCL)の「富士通 WEB MART」でカスタマイズしで購入できる「FMV WU8-K3」
だ。本製品はディスプレー回転型の2in1でありながら、約965gという軽量ボディーを実現している。
さらに、本体下面にはスタイラスペン専用の収納スペースを備え、格納と同時に充電可能。ペンの持ち運びや、置き忘れに悩まされることはない。
加えて、軽量化を追求しつつも「セルフ交換バッテリー」方式を採用。バッテリーが経年劣化した場合でも、本体をメーカーに預けることなく、新品バッテリーを取り寄せてユーザー自身で交換できるのは安心だ。
今回は「FMV WU8-K3」を、スペック&デザインチェック編とパフォーマンスチェック編の2回に分け、実機レビューをお届けしていこう。
「FMV WU8-K3」はディスプレー回転型の2in1PCだ。ノートブック、ビューワー、テント、タブレットの4つのモードに変形可能。これらの機構を備えつつも、約76cmの落下試験、自転車振動試験、約35kgfの一点加圧試験、約200kgfの全面加圧試験などをクリアー。日常的に持ち運ぶモバイルノートPCとして十分な堅牢性が確保されている。
プロセッサーは「インテル Core Ultra 5 プロセッサー 225U」と「インテル Core Ultra 7 プロセッサー 255H」の2種類を用意。メモリーは8GB/16GB/32GB、ストレージは約256GB/512GB/1TB/2TBから選択できる。
Core Ultra 5は8GBまたは16GB、Core Ultra 7は16GBまたは32GBとメモリー構成に制限はあるものの、ストレージはプロセッサーにかかわらず自由に選択可能だ。
ディスプレーは13.3型ワイド液晶(1920×1200ドット、16:10、60Hz、10点マルチタッチ対応、ペン対応)を搭載。上部にはプライバシーシャッター付き約500万画素のウェブカメラ(Windows Hello対応)とマイクを備える。
また、タブレットモード時に背面となるキーボード右奥には約1258万画素のカメラを搭載し、ホワイトボードや、資料作成用の写真や動画を手軽に撮影できる。
「FMV WU8-K3」は薄型・軽量モデルながらインターフェースは充実している。Thunderbolt 4×2、USB 3.2 Gen1 Type-A×2(うち1基は電源オフUSB充電対応)、HDMI、有線LAN(1000BASE-T)、microSDメモリーカードスロット、3.5mmコンボジャックを搭載。無線通信はWi-Fi 7、Bluetooth 5.4をサポート。一般的な用途であればUSBハブは不要だ。
スタイラスペンは底面の格納スペースに磁力で固定可能。約3分の充電で約90分使用でき、筆圧検知にも対応する。直径約9mmと、一般的な筆記用具に近い太さで扱いやすい点も好印象だ。
「FMV WU8-K3」のバッテリーは工具不要で交換できる「セルフ交換バッテリー」方式を採用。47Whの標準バッテリーと63Whの大容量バッテリーが用意され、軽さ重視か駆動時間重視かで用途に応じて選択できる。
予備バッテリーを用意しておけば、電源を確保できない環境でも長時間の運用が可能であるのも大きなメリットだ。
本体サイズは308.6×215×18.2mm。重量とバッテリー駆動時間は構成によって以下のように異なる。なお、Core Ultra 5 225UとCore Ultra 7 255Hで動画再生時およびアイドル時の駆動時間は同等とされているが、高負荷時には後者のほうが当然短くなるはずだ。
・Core Ultra 7 255H + 63Whバッテリー
約1028g、約12時間(動画再生時)/約31時間(アイドル時)
・Core Ultra 5 225U + 63Whバッテリー
約1012g、約12時間(動画再生時)/約31時間(アイドル時)
・Core Ultra 7 255H + 47Whバッテリー
約981g、約9時間(動画再生時)/約25時間(アイドル時)
・Core Ultra 5 225U + 47Whバッテリー
約965g、約9時間(動画再生時)/約25時間(アイドル時)
「FMV WU8-K3」は、ディスプレー回転型2in1の利便性と、約965gという軽さを高い次元で両立したモバイルノートPCだ。
スタイラスペンの本体格納、充電機構やセルフ交換バッテリー方式など、使い勝手を高める配慮も魅力。携帯性を重視しつつ、1台で多彩な用途に活用できるマシンを求めるユーザーにとって、有力な選択肢となるだろう。
次回はベンチマーク編をお届けする。
| 「FMV WU8-K3」の主なスペック | |
|---|---|
| ディスプレー | 13.3型ワイド、タッチパネル付、フルフラットファインパネル、ノングレア液晶(WUXGA)1920×1200ドット/1677万色、高輝度・高色純度・広視野角 |
| CPU | インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 255H / インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 225U |
| グラフィックス | インテル® Arc™ 140T GPU/インテル® グラフィックス(CPUに内蔵) |
| メインメモリー | 最大 8 / 16 / 32 GB (LPDDR5X-8400) |
| ストレージ | SSD:256GB / 512GB / 1TB / 2TB (PCIe Gen4) |
| インターフェース | Thunderbolt™ 4 USB4(Gen3)×2(USB Power Delivery対応、DisplayPort Alt Mode)、USB3.2(Gen1) Type-A、USB3.2(Gen1) Type-A(電源オフUSB充電機能付)、HDMI出力端子、LAN(RJ-45)、3.5mmステレオ・ミニジャック、microSDメモリーカード |
| サイズ/重量 | 308.6×215×18.2mm / 約965~1028g |
| サポートOS | Windows 11 Home 64ビット版、Windows 11 Pro 64ビット版 |
| Office | Microsoft 365 Personal (24か月版) / Office Home & Business 2024 オプション付 / なし |





























