1キロ切りなのにバッテリーは実質14時間越えました
16万円台でインテル最新CPU搭載で超軽量の「FMV WU7-K3」の速度とバッテリーを計った!!
2025年12月15日 10時00分更新
「FMV WU7-K3」はユーザー自身で工具なしに交換可能な「セルフ交換バッテリー」方式を採用しながら、約865gからの軽量ボディーを実現したモバイルノートPC。「富士通 WEB MART」
の専用モデルである。
メンテナンスのしやすさと、優れた携帯性については前回レビューしたが、どのぐらいのパフォーマンスを備えているのだろうか?
今回は定番ベンチマークを実施して、本製品がどのような用途に活用できるのかチェックしていこう。
インテルの最新CPU搭載で
安定の動作速度
まずは「FMV WU7-K3」のCPU性能だが、CPUベンチマーク「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は11087pts、CPU(Single Core)は1875pts、CPUベンチマーク「CINEBENCH 2024」のCPU(Multi Core)は600pts、CPU(Single Core)は115ptsを記録した。
試用した「FMV WU7-K3」のシステムは、
・Core Ultra 7 255H
(16コア[6P+8E+2LPE]16スレッド、最大5.1GHz、28W[20~115W])
・メモリー:16GB
・ストレージ:512GB
という構成だ。
Core Ultra 7 255HはHシリーズという高性能薄型ノートPC向けプロセッサーであり、今回のCPUベンチマークからも、4K動画編集などのクリエイティブワークなどもこなせるだけのパフォーマンスを確認できた。
つぎに3Dグラフィックス性能だが、3Dグラフィックスベンチマーク「3DMark」のPort Royalは941、Time Spyは3370、Fire Strikeは7583、Wild Lifeは24901を記録した。
また、3Dゲームベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは11555(とても快適)、3Dゲームベンチマーク「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」(標準品質、1920×1080ドット、フルスクリーン)のスコアは3789(普通)を記録した。
「FMV WU7-K3」が搭載するCore Ultra 7 255Hは内蔵グラフィックスに「Intel Arc Graphics」を搭載しており、前世代の「Intel Xe Graphics」よりも3Dグラフィックス性能が引き上げられている。
中程度のグラフィックス品質で、比較的軽めのAAAタイトルのゲームも実用的な速度でプレイできる3Dグラフィックス性能を備えていると言える。
3Dゲームベンチマーク「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」(標準品質、1920×1080ドット、フルスクリーン)のスコアは3789(普通)
「FMV WU7-K3」試用機のストレージはPCIe Gen4 x4接続SSD「Micron MTFDKBA512TGW-2BP15ABLT」を搭載していた。
ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 9.0.1」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は6965MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は5292MB/sと高い性能を記録した。
ストレージへの読み書きが多く発生するクリエイティブ系アプリなどで、その高速性を体感できるはずだ。
「FMV WU7-K3」のAIの処理能力については、AIベンチマーク「AI Computer Vision Benchmark」のfloat16は367、integerは677に留まっている。Core Ultra 7 255HはNPUに「Intel AI Boost」を搭載しているが、そのAI処理能力は13TOPSと、Copilot+ PCの要件を満たしていないためだ。
しかし、ビデオ会議時のエフェクトや、音声通話時のノイズキャンセリングをCPU、GPUからオフロード(肩代わり)できるので、省電力という点では大きな効果を見込める。
最後にバッテリー駆動時間だが、ディスプレー輝度、ボリューム40%でYouTube動画を2時間連続再生したところ、バッテリー残量は86%になった。単純計算でバッテリー残量0%までであれば、約14時間17分動作することになる。
Hシリーズという高性能薄型ノートPC向けプロセッサーを搭載していても、14時間を軽々超えるだけのスタミナ性能を備えているわけだ。
真の使い勝手を追求しながら1kg以下
バランスに優れたハイエンドモバイルPCだ
高性能なCore Ultra 7 255Hを搭載した「FMV WU7-K3」は、ベンチマークでは4K動画編集も可能な高いCPU性能と、前世代から進化した「Intel Arc 140T GPU」による3Dゲームもプレイ可能な3Dグラフィックス性能を実現している。
PCIe Gen4 x4接続SSDも高速で、快適なパフォーマンスを実現している。また、長時間駆動を実現するスタミナ性能も魅力だ。
Copilot+ PCの要件は満たさないものの、総合的に真の使い勝手を追求した、バランスに優れたハイエンドモバイルノートである。「富士通 WEB MART」でじっくりと選んで欲しい。
| 「FMV WU7-K3」の主なスペック | |
|---|---|
| ディスプレー | 14.0型ワイド ノングレア液晶(WUXGA)高輝度・高色純度・広視野角 |
| CPU | インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 255H / インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 225H |
| グラフィックス | Intel® Iris® Xe グラフィックス(CPUに内蔵) |
| メインメモリー | 最大 8 / 16 / 32 / 64GB (LPDDR5X-840) |
| ストレージ | SSD:256GB / 512GB / 1TB / 2TB (PCIe Gen4) |
| インターフェース | Thunderbolt™ 4 USB4(Gen3)×2(USB Power Delivery対応、DisplayPort Alt Mode)、USB3.2(Gen1) Type-A、USB3.2(Gen1) Type-A(電源オフUSB充電機能付)、HDMI出力端子、LAN(RJ-45)、ステレオ・ミニジャック、microSDメモリーカード |
| サイズ/重量 | 308.8×209×16.3~17.8mm / 約865~917g |
| サポートOS | Windows 11 Home 64ビット版、Windows 11 Pro 64ビット版 |
| Office | Microsoft 365 Personal (24か月版) / Office Home & Business 2024 オプション付 / なし |





























