ランサム=身代金!
Q:「ランサムウェア」ってなに?
A:パソコンやサーバー内のデータを暗号化して使用できなくしたうえで、暗号化の解除と引き換えに身代金を要求するマルウェアの総称。
「Ransom(ランサム)=身代金」に由来する。近年では企業をはじめ、自治体、医療機関、教育機関、政府組織などが標的になるケースが増加している。感染ルートはフィッシングメールの添付ファイル、不正な広告、それらから誘導される偽Webサイト、そしてVPN装置などネットワーク機器の脆弱性など多岐にわたる。
ランサムウェアに感染することで、重要なファイルが開けなくなり、場合によっては社内システムが停止することになる。それに伴って企業や組織の業務・サービスも停止してしまい、損害が発生する。
また、ファイルの暗号化とともに機密情報や顧客情報を盗み出し、その流出をちらつかせて身代金を要求する手口も増加している。
問題なのは、要求された身代金を支払ったからと言って、必ずしも暗号化が解除され、システムが復旧するわけではないということ。足のつきにくいビットコインなどの暗号資産を身代金として入手した犯人と結局連絡がとれなくなるケースも少なくない。
対策としては、怪しいメールは開かないことを従業員に徹底する、システムを最新の状態に保つ、常にバックアップを取ってそのデータは隔離しておくといった基本対策を徹底し、感染を防ぐとともに、感染しても元に戻せる状態を常に作っておくことが重要だ。

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