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ヌーラボが目指すのは、AIとの協働で「残業がなくなる世界」

Backlog、待望の「孫課題」も開発中! Wikiからの引っ越し機能と共に「ドキュメント」は正式版へ

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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「AIでキチンとシゴトが終わる世界」に向けて

 セッションでは、ヌーラボのプロダクト戦略についても触れられた。同社が目指すのは、業務のナレッジデータを基に、「AIでキチンとシゴトが終わる世界」だ。

 今後、Backlogや、オンラインホワイトボードツール「Cacoo」、もしくは新プロダクトにおいては、日々蓄積される業務データを起点に、外部ツールのデータも取り込みながら、AIと人が協働できるような機能が開発されていく。「AIが仕事を奪うのではなく、“AIが信頼できる同僚になる”」と吉澤氏。

ヌーラボのプロダクト戦略

 正式版を迎えたドキュメント機能も、AIにプロジェクトの経緯や背景をつかみやすくするナレッジのひとつだ。そして、この戦略を象徴するのが、2025年にβ版を提供開始した「Backlog AI アシスタント」である。

 例えば、定例MTGに向け、プロジェクトの整理に時間をかけていたDX推進者は、AIアシスタントにレポート作成を任せられる。複数のプロジェクトを抱える多忙なマネジャーも、AIアシスタントにプロジェクトを横断した現状分析を任せ、さらには実行すべきアクションも提案してもらえる。

 Backlog AI アシスタントは、来年初頭には正式版となる予定だ。

 吉澤氏は、「チームや組織にナレッジが蓄積されるためには、チームにおける目的の共有や役割の明確化、リーダーシップ、コミュニケーション設計、心理的安全性が欠かせない。このチームワークマネジメントが前提にあってこそ、価値のあるナレッジが蓄積され、AIの価値が最大化される」と締めくくった。

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