ヌーラボが目指すのは、AIとの協働で「残業がなくなる世界」
Backlog、待望の「孫課題」も開発中! Wikiからの引っ越し機能と共に「ドキュメント」は正式版へ
プロジェクト・タスク管理ツール「Backlog」上で、チーム内の文章作成・情報共有に活用できる「ドキュメント」機能。その正式版が、従来のWikiからワンクリックで移行できる機能と共に、2025年12月1日に提供開始された。他にも、2026年のリリースに向け、「孫課題」や「ガントチャート長期間対応」の開発も進んでいるという。
Backlogのユーザーグループ・JBUGは、2025年11月29日、プロジェクトマネジメントの祭典「Backlog World 2025」を開催。ヌーラボ吉澤毅氏のセッションでは、現在開発中の新機能や、ナレッジを基にAIの価値を最大化するというプロダクト戦略について語られた。
ついに「孫課題」も! ユーザーフィードバックを受けて開発中の新機能
Backlogのドキュメント機能は、同時編集やリッチテキスト作成が可能な文章作成・情報共有のツールとして、2024年9月よりβ版を提供していた。Backlog記法やMarkdown記法を知らなくとも手軽に文章が作成でき、Backlogのプロジェクト配下で管理・共有されるため、情報の散在を防ぎ、引き継ぎの負担を軽減できる。
今回、既存のWiki機能からの移行に手間がかかるという声を受け、Wikiの内容をワンクリックでドキュメントに移行できる「ドキュメント移行」機能を提供開始。この機能をもってドキュメント機能は正式版となった。順次Backlogユーザーに展開され、2026年1月にはすべてのユーザーが利用可能になる予定だ。その後、対応APIも公開される。
なお、今後はドキュメント機能の開発に注力するため、Wiki機能は統合していく方向性だ。詳細は決まり次第アナウンスされるという。
ドキュメント機能以外にも、ユーザーからのフィードバックを受けた新機能の開発が進行中だ。
まずは、待望の「孫課題」への対応だ。これまでは、ボリュームの大きな課題(親課題)を複数に分割して管理するための「子課題」が存在していた。「ただ、プロジェクトが長期化したり、メンバーが増えたりすると、課題の粒度が大きくなりがちだった」と吉澤氏。こうしたフィードバックを受け、子課題をさらに分割できる孫課題の開発が進行中だ。2026年内のリリースを目標としている。
「これにより、Backlogが個人レベルでも、よりシンプルに使えるようになると期待している。一方で、それを必要としないユーザーのために、孫課題は必要なプロジェクトだけで有効化できるような方向性を考えている」(吉澤氏)
さらに、2026年初春にリリースを予定しているのが、「ガントチャートの長期間対応」だ。これまでは「最長6ヶ月」だった表示期間を、「最長5年先」まで延長することを検討中だという。マイルストーンを使ってグルーピングすることで、経営層などが全体スケジュールを俯瞰しやすくなるような変更も行われる予定だ。
なお、一部からはマスコットキャラクターであるゴリットくんに「バナナをあげたい」という要望も寄せられているという。これについては、バナナを与えられる「ミニゲーム」が、既にBacklogの404ページでひそかに実装されている(404ページ右上のゴリットくんをクリック)。






