「Inter BEE 2025」レポート

最新の高信頼Ethernetスイッチ、セキュリティ分析基盤などをデモ展示

IP化が進む放送インフラに「サイバーセキュリティ」を フォーティネットがInter BEEに初出展

文●大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 メディア&エンターテインメント産業向けの総合展示会「Inter BEE 2025」が、11月19日から21日まで、千葉・幕張メッセで開催されている。

 近年は「Media over IP/AV over IP」「クラウド環境を利用したリモートプロダクション」など、IT領域のテクノロジーやソリューションの展示も急速に増えているInter BEE。今回は、サイバーセキュリティベンダーのフォーティネットも初出展している。

フォーティネットジャパンの展示ブース(ホール4 4513)

 フォーティネットが展示しているのは、アラクサラネットワークスとの共同開発による高信頼Ethernetスイッチ「FortiSwitch-AXシリーズ」、Media over IPトラフィックのセキュリティ分析を行う「FortiGate+FortiAnalyzer」ソリューション、「FortiSASEによるゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)」ソリューションなどだ。

 FortiSwitch-AXシリーズでは、先日、日本市場での先行投入を発表したばかりの「FortiSwitch-AX9000Gシリーズ」が展示されている。これまで社会インフラや工場など高い信頼性を求めるネットワークで採用されてきた技術力と実績に加えて、国内製造/国内サポート、最長10年間保守といった点をアピールしていた。

最新製品のシャーシ型Ethernetスイッチ「FortiSwitch-AX9000Gシリーズ」

FS-AXシリーズはエッジからコアまでに対応したラインアップ

最長10年サポートでリプレースサイクルを延ばせる点もアピールしていた

 また、Media over IPトラフィックのセキュリティ監視ソリューションは、ファイアウォール製品のFortiGateと、セキュリティ分析基盤のFortiAnalyzerを組み合わせて構成されている。

 今回の展示は、会場内の「Inter BEE DX×IPパビリオン」で行われているリモートプロダクションの動態デモ展示と連携しており、放送の制御系トラフィックにどのようなプロトコルの通信が含まれているのかなどを可視化していた。

 説明員によると、放送業界におけるIPネットワーク活用が急速に進むなかで、そのセキュリティ対策の必要性についても徐々に意識が高まりつつある段階だという。まずは、トラフィックに影響を与えないパッシブ型ソリューションで、トラフィックを可視化するところから提案していきたいと話した。

DX×IPパビリオンの動態デモで実際に流れているトラフィックを可視化

トラフィック内の通信プロトコル、発信元デバイスなどを分かりやすく可視化する

DX×IPパビリオンにはFortiGate実機の動態展示も(ホール3 #3501)