AIが現場を監視し、判断する──ソラコム「ソラカメAI」で画像分析が身近に
ソラコムは11月11日より、ソラコムクラウドカメラサービス「ソラカメ」において、新機能「ソラカメAI」を提供開始した。ソラカメAIは、専門知識を必要としない生成AIによる画像分析機能を提供し、ソラカメ利用者向けに1台あたり月額550円のオプション料金で利用可能という。購入はSORACOM IoTストアまたはユーザーコンソールを経由して行える。
ソラカメAIは、撮影した映像や静止画を生成AIが自動で分析し、結果を通知する機能である。ユーザーはブラウザ上の管理画面で具体的な日本語の指示を入力するだけで、カメラの画像を見ながら結果を確認、調整できる。従来のAI画像分析には専用のシステムが必要であったが、ソラカメAIはIT専任者のいない現場でも、手軽にAI活用ができる点で注目されている。
ソラカメは、Wi-Fiに接続するだけでクラウド録画を開始できるサービスとして、製造、建設、物流、小売など多様な業界に導入されている。特にセキュリティや価格面での利点が評価されているが、増え続ける映像データの確認の負担を軽減し、ニーズに応えるために、今回「ソラカメAI」が導入されたという。
新機能の導入により、ソラカメAIは日本語でAI分析の指示を設定し、結果をメールで自動通知することが可能である。これにより、製造業における計測器・メーターの確認、建設業の安全装具検出、小売業のレジ混雑検知など、現場作業を支援する具体的なシーンでの活用が期待されている。また、早期の変化やリスクをAIが捉えることで定型業務を自動化し、「現場作業をラクにする」ツールとしての展開を進めていく方針だ。

