「kintoneで宇宙を作ってみた」というから見たら、本当に宇宙だった(コムデック西道さん)
5番手のコムデック 西道涼さんは、「kintoneで宇宙を作ってみた」というkintone hackらしいお題で登壇した。「初めての人は、なにを言っているんだ、こいつは……と思うかもしれませんが(笑)」と前置きしたあとで自己紹介。kintoneの伴走支援を手がける三重県伊勢市のコムデックに所属しており、kintone歴は8年。「せっかく使ってもらうのだから、ワクワクしてもらえるkintone構築をモットーとしています」と語る。
そんなワクワクを大事にする西道さんは、「ここにいるみなさんといっしょに宇宙に行ってみたいと思います」と、聴衆に目をつぶるようリクエスト。「それでは宇宙に向けて、ロケットを打ち上げたいと思います。3、2、1」と、いよいよロケットを打ち上げ、壮大なBGMとともにアプリの宇宙へ。その間、APIサーバーが起動し、各アプリの関係を収集。目を開けると、「kintoneの宇宙」がそこに拡がっている。
kintoneの宇宙では、顧客管理や見積もり管理、担当者管理などのアプリが惑星となり、それらが線で結ばれている。関連密度がもっとも高いアプリが太陽となっており、3D表現された空間はグリグリと動かすことができる。アプリ関連図ではアプリ間の連携が表現されており、ルックアップのみの場合はリンクは1本だが、メニューから関連レコードとして連携させると、リンクがもう1つ増やせる。単に見るだけではなく、操作や設定も可能というわけだ。
また、フィールド情報を開くとフィールドの一覧が表示され、編集モードにすると、直接編集することも可能。「才能の無駄使いと言われますが、いいところもいっぱいありますので、よろしくおねがいいたします」と西道さんはアピール。まとめとして、「自分たちのkintoneをもっと好きになってもらうために、こうしたkintone環境を宇宙に見立てて3D表現してみました。アプリ間の関係やフィールド構成を見た目で面白く表現しました」とコメントして、発表を終えた。
「マニュアル作るの面倒くさい」の課題をチュートリアルプラグインで開発(DCD)
6番手は昨年のチャンピオンでもあるDCD。「D(どうも)、C(チャンピオン)、D(です)」という(しょうもない)チームを構成するのは、kintone hack常連の現場サポート/KAIZEN 永田 亮介さんと羽田 晃治郎さんだ。
羽田さんから提示された今回のテーマは「アプリの操作マニュアル作るの、めちゃくちゃ面倒くさくないですか?」だ。アプリといっしょにマニュアル作ってくれませんか?と言われることは多いが、画面をキャプチャし、テキストで説明を書き、PDFで作るだけでもう面倒くさい。しかも、アプリの仕様が少しでも変わると作り直さなければならない。
ちょっとだけ楽をしようとして考えたのが、kintoneのアプリ説明欄を使うこと。しかし、ここにはテキストしか入力できないため、全然伝わらない。「しかも、説明が長いと、レコードまでスクロールするのが大変になるので邪魔と言われてしまった」(羽田さん)という。ラベルフィールドを使った説明も試したが、業務がわかっている人であれば、ちょっとした補足で伝わるが、新人は細かく説明しないとわからない。説明を増やすとラベルだらけになり、ユーザーからはやっぱり不評を被ってしまう。
「3回失敗して、もうマニュアル作りたくない」となった羽田さんは、永田さんに相談。こうしてできたのが、操作をガイドしてくれる「チュートリアルプラグイン」だ。「要はスマホゲームのチュートリアルのように、作業手順を教えてくれるプラグインがあればいいんじゃね?」ということでデモを披露する。
初めてkintoneアプリを開いたユーザーに対しては、ステップ形式でチュートリアルが開始される。FAX番号の入力欄をクリックすれば、ハイフンは省いて記載してくださいといったガイドが出てくるわけだ。2回目以降はチュートリアルは表示されないので、ユーザーからもうざがられない。標準機能のみならず、プラグインのチュートリアルにも対応するという。
設定もシンプルで、チュートリアルの登録、編集、詳細の3つのメニューから行なえる。フォーカス、クリック、入力というユーザーのアクションと対象のフィールドを選択し、チュートリアルの説明文などを指定すればOK。複数フィールドの一括登録や、画像や動画の埋め込みも可能。「チュートリアルプラグインを使うことで、人が教えなくても操作が伝わるkintoneアプリが実現できます」と永田さんがアピールすると、羽田さんは「これで面倒くさいマニュアルも要らないですね。さすがチャンピオン」と応じて、実用性の高いプラグインの紹介を終えた。











