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第15回 アスキー編集部が「Backlog」で仕事を楽しくしてみた

大切なのは目標の「言語化」と「明文化」、そして「繰り返し伝えること」

「人は7回言わないと忘れる」 プロジェクトメンバー全員の意識合わせに必要なことは?

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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「人は7回言わないと忘れる」、だから目標は繰り返し伝えよう

 「それから、目標は繰り返し伝えることも大切です。『人は7回言わないと忘れる』と言いますから、毎回、プロジェクト会議の冒頭で目標を確認するなどして、7回以上は繰り返し伝えることをおすすめしています」

 7回も言わないと忘れちゃうんだ! と、ちょっと笑ってしまいましたが ※注、実際のところ、人はそんなものなのかもしれません。忘れっぽいんだなあ、人間だもの。

※注:「7回」というのは経験則のようですが、広告やマーケティングの世界では、ある商品の情報接触を7回繰り返すことで、認知度や購入率が高まると言われているそうです(セブンヒッツ理論、認知7回の法則)。

 目標については「メンバーが共感できる内容」であることも大切だと、松尾さんは教えてくれました。プロジェクトの目標に対して、メンバーそれぞれが「自分にとっても意味があること」だと納得していなければ、自発的なアクションにはつながりません。トップダウン型の目標設定だと、“指示待ちメンバー”ばかりになってしまい、リーダー一人が苦労するはめになります。

* * *

 松尾さんのアドバイスを聞いた筆者は、プロジェクト立ち上げ時のキックオフミーティングで、目標についてメンバーどうしできちんと議論すべきだったな、と反省しました。

 目標設定は、プロジェクトの“土台”となる大事なプロセスです。リーダーの頭の中にだけ明確なビジョン、目標があっても、ほかのメンバーからは見えません。だからこそ、まずは「言語化」と「明文化」が必須です。

 また、その目標をチームの統一見解として、全員が“腹落ち”した状態(合意形成できた状態)にしておく必要もあります。メンバーどうしで目標を議論する時間を取ることで、目標もブラッシュアップされるでしょうし、それぞれが「プロジェクトに携わる意義」を見つけることができます。

 そんな状態でプロジェクトをスタートできれば、リーダーもメンバーもストレスなくプロジェクトが進められるはずです。プロジェクトの先行きに不安を抱えていた筆者ですが、これで少し前向きな気持ちになれました。頑張るぞ!

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