第15回 アスキー編集部が「Backlog」で仕事を楽しくしてみた
大切なのは目標の「言語化」と「明文化」、そして「繰り返し伝えること」
「人は7回言わないと忘れる」 プロジェクトメンバー全員の意識合わせに必要なことは?
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われらがプロジェクトチーム、「みんなの意識がバラバラ」問題
皆さまこんにちは。アスキー編集部で働く、編集者の大塚と申します。少し前からBacklogを使った仕事のプロジェクト・タスク管理に挑戦しております(連載:アスキー編集部が「Backlog」で仕事を楽しくしてみた)。
さていきなりですが、筆者は最近、仕事で悩んでいることがあります。それはプロジェクトに取り組むチーム内で、メンバーの意識がバラバラだという問題です。特に、ふだんは別の仕事をしているメンバーと新たにプロジェクトチームを結成すると、お互いの「意識合わせ」が難しいな……と感じることがよくあります。こればかりは、Backlogというツールを導入するだけでは、なかなかうまくいかないようです。
皆さんもそういう経験があるのではないでしょうか。プロジェクトのリーダーになり、メンバーを集めてキックオフミーティングを行ったものの、その後は「メンバーがそれぞれ自発的に動いてくれない」、あるいは「走り出す方向がまちまちでまとまらない」、そんな状態です。プロジェクトの責任を担うリーダーとしては、かなりストレスですよね。

もっとも、メンバー側の立場で考えても、これはストレスフルな状況でしょう。プロジェクトには加わったものの「どう動けばいいのかわからない」、自分なりに考えて提案や行動をしても「リーダーから『いや、そうじゃなくって……』と指摘される」。こうなると、当初は持っていた「一緒にプロジェクトを頑張ろう!」というポジティブな気持ちがだんだん萎えていってしまい、楽しくありません。
メンバーはみんなやる気にあふれているのに、チームになると空回りしてしまう。こうしたチーム内の“悲しいすれ違い”を防ぐには、どうしたらよいのかしら……。
「どうしました? 何かお困りごとですか?」
あっ、その声は! 連載第1回でも登場したお助けマン、ヌーラボの松尾さんじゃないですか!
ヌーラボでカスタマーサクセスを担当する松尾さんは、Backlogの顧客導入支援を通じて「チームで働くうえでのさまざまな困りごと」と「その解決策」に精通した人物です。――ちょうどよかった、相談に乗ってください!
……と、都合良く松尾さんに登場いただいた筆者は、さっそくわれらがチームの悩み相談を始めたのでした。
プロジェクトの目標、ちゃんと「言語化」できていますか?
筆者の悩みを「それはよくある話ですね」とうなずきながら聞いていた松尾さんは、「まずはプロジェクトの目標を、統一見解として言語化しましょう」とアドバイスしてくれました。
「さまざまなお客様に話をうかがってみると、チームの目標を言語化できていないケースは想像以上に多いですね。きちんと言語化できていないと、プロジェクトを進めるうちに少しずつ目標がずれていったり、人によって目標の解釈が違ってしまったりして、おっしゃるような“すれ違い”の原因になりがちです」
たしかに筆者のプロジェクトでも、なんとなく「お互いに目標は理解できている」という前提で話を進めてしまっていましたが、目標を明解に示す言葉はありませんでした。メンバーどうしで目標の解釈が微妙に違っていたのは、そのせいだったのかもしれません。
さらに、言語化した目標は、ドキュメントなどの形で明文化し、メンバーがいつでも参照できるようにしておくことも大切だそうです。そうしておけば、プロジェクトが進むうちに目標がぶれていくことも防げます。言語化と明文化が大切、ふむふむ。
さらに松尾さんは「メンバー間で決めた役割分担も、ドキュメントに明文化しておきましょう」とおすすめしてくれました。メンバーそれぞれが目標と自分の役割を理解すれば、自発的な行動につながります。また「これって誰に聞けばいいんだっけ?」というときに、役割分担が明示されていれば迷うことがありません。
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