自動車×通信×クラウドの融合へ ソラコムが示す新インフラ「IRIGATE」構想

さとまさ 編集⚫︎ASCII

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ソラコム、AECC国際会議で次世代コネクテッドカー通信基盤「IRIGATE」をデモ公開へ

 ソラコムは、11月5日に開催されるAECC(Automotive Edge Computing Consortium)の国際会議「All-Member Meeting」において、コネクテッドカー向け次世代通信プラットフォーム「IRIGATE」のデモンストレーションを実施すると発表した。

 AECCは、自動車業界を横断してコネクテッドカーのインテリジェント運転や安全性、効率性の向上を推進する非営利コンソーシアム。世界中の通信事業者や自動車メーカー、クラウドベンダーなどが参加しており、車とクラウドをつなぐ高度なデータ通信の最適化に取り組んでいる。

「IRIGATE」―車のライフサイクル全体を支える通信プラットフォーム

 ソラコムが開発する「IRIGATE」は、自動車のライフサイクル全体を通じて、柔軟で安定した通信を実現する次世代プラットフォームである。

 クラウド上の「IRIGATEコア」と車載デバイスに搭載される「IRIGATE端末」を連携させることで、通信の認証、課金、ルーティングなどを統合的に管理できるのが特徴だ。

 これにより、車両デバイスのリモート制御や帯域制御によるストリーミングメディアAPIの制御など、これまで困難だったシナリオも柔軟に実現できるという。

AECC参加で加速する次世代コネクテッドカー技術の開発

 ソラコムは2024年5月にAECCへ加盟。以来、携帯通信事業者、自動車メーカー、技術標準団体との連携を深めながら、次世代コネクテッドカーの要件に対応する技術開発を進めている。

 「IRIGATE」という名称は、Intelligent(知的)Replaceable(置換可能)Interconnections(相互接続)という3つの要素を象徴しており、車の進化に合わせて長期的に適応できる設計思想が込められているという。

グローバル連携で進む「クラウドにつながるクルマ」の未来

 今後もソラコムは、AECCのグローバルメンバーと共に、コネクテッドカーがより安全かつ効率的にクラウドへ接続できるソリューションの開発を推進していく方針だ。

 同社は「IRIGATE」を通じて、通信・クラウド・自動車の融合をさらに加速させ、モビリティの新時代における“つながるクルマ”の実現を支えていくとしている。

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