複雑化するクラウド時代に“一貫した防御”を フォーティネット、次世代ファイアウォールで業界を牽引

文●フォーティネットジャパン 編集●ASCII

提供: フォーティネットジャパン

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

本記事はフォーティネットジャパンが提供する「FORTINETブログ」に掲載された「ハイブリッドメッシュファイアウォールが未来への鍵である理由(そしてフォーティネットがその分野をリードしている理由)」を再編集したものです。

 ハイブリッドメッシュファイアウォール(HMF)は、さまざまな環境に配備されたファイアウォールの単なる集合ではなく、セキュリティの実現方法における戦略的転換です。Gartner® はこの新しい分野を、ハードウェアアプライアンス、仮想ファイアウォール、クラウドネイティブインスタンス、およびFirewall-as-a-Service(FWaaS:サービスとしてのファイアウォール)をカバーし、そのすべてをクラウドベースの一元的管理プレーンを通じてシームレスに協調させる統合プラットフォームとして定義しています。

 その真の価値は一貫性です。HMF戦略は、断片化した適用ポイントの代わりに、データセンター、ブランチ、およびクラウドにまたがる統一された可視化、一元的なオーケストレーション、1つにまとまったセキュリティ態勢を提供します。ハイブリッドネットワークが例外ではなく当たり前の存在となった今日の世界において、HMFは「あると便利なもの」から、最新のセキュリティにおける新たな基準へと進化しました。

メッシュアーキテクチャが必須である理由

 ハイブリッド企業は常に変化しています。ワークロードはクラウド間でシフトし、アプリケーションは絶えず更新され、ユーザーはあらゆる場所から接続してきます。こうした状況下では、従来の静的に導入されたファイアウォールでは対応しきれません。

 HMFは、分散ネットワークが直面する3つの課題を解決します。

・ポリシーの断片化:メッシュがないと、セキュリティチームが環境ごとに規則を書き直す必要があります。メッシュがあれば、ポリシーを一度作成するだけですべての環境に適用できます。
・可視性の欠如:ファイアウォール間が分断されていると、可視性にギャップが生じます。メッシュは、すべてのユーザー、アプリケーション、およびワークロードに対する監視を統一します。
・拡張性の障壁:多くの場合、新しいクラウドや領域への拡張には、アーキテクチャの再構築が必要になります。ハイブリッドソリューションでは、複雑な作業なしでシームレスな拡張を行うことができます。

 つまり、ハイブリッドメッシュファイアウォールは、お客様がいま構築しているような最新の分散オペレーションに対応できる唯一のモデルなのです。

ハイブリッドメッシュファイアウォール分野におけるフォーティネットのリーダーシップ

 フォーティネットは何年も前にこの変化を予測し、FortiGateファイアウォールを中核として、単一のオペレーティングシステムFortiOSによって統合された分散アーキテクチャの構築を進めてきました。物理、仮想、コンテナ、クラウドネイティブなどのすべてのファイアウォールが、すべて同じOS上で動作し、各フォームファクターが1つのシステムとして動作できます。

 単に既存の製品を「メッシュ対応」としてリブランドしただけのベンダーとは異なり、フォーティネットは最初から一貫性のあるファイアウォールポートフォリオの設計に取り組んできました。これは、暗号化された大量のトラフィックをラインレートでインスペクションするために必要な処理能力を提供する独自のASICによってさらに強化されています。汎用CPUベースの製品を提供する競合他社は保護とパフォーマンスのトレードオフに苦労していますが、フォーティネットはそのような妥協をする必要がありません。

 さらに、FortiGateファイアウォールは、フォーティネット セキュリティ ファブリックの一部であり、FortiManager、FortiAnalyzer、およびFortiGuard AI活用セキュリティサービスと連携しています。その結果、ポリシーの一元管理、リアルタイムでの脅威の相関付け、企業間での自動適用が可能になります。

ハイブリッドメッシュファイアウォールとSASE

 企業向けセキュリティの重要なユースケースの1つとして、SASE(セキュアアクセスサービスエッジ)があります。定義によると、SASEはセキュリティに対するクラウドベースの一元的アプローチを提供します。このアプローチは、エッジ、ブランチ、クラウド、およびリモートアクセスへと拡張できます。

 フォーティネットは、新世代SASEファイアウォール(NGSFW)の概念を導入することで、統合とコンバージェンスの歴史をさらに積み重ねています。これをHMFの延長線上にあるものと考えており、そのアーキテクチャを新世代でも採用しています。フォーティネットは、Gartner® から評価を受けたハイブリッドメッシュの基盤と同じオペレーティングシステム上に構築されたSASEを提供できる唯一なベンダーであるということです。FortiGate NGSFWは、分散適用が可能な一元的オーケストレーションを提供すると同時に、FWaaS、セキュアWebゲートウェイ(SWG)、およびゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)を単一の完全に統合されたフレームワークに集約しています。その結果、競合他社のプラットフォームに見られるような統合のギャップやパフォーマンスの低下といった課題を回避することが可能となり、すべてのHMFおよびSASEコンポーネント間で一貫したポリシーが実現されます。

Gartner® による評価

 フォーティネットのアプローチの有効性は現場で実証されており、業界アナリストからも認められています。例えば2025年Gartner® ハイブリッドメッシュファイアウォールのMagic Quadrant™ では、フォーティネットがリーダーの1社として選出され、実行能力では最も高く評価されました。

 Gartner® のアナリストは、フォーティネットの強みである4つの差別化要素を挙げています。こちらのレポートを読むと、これらの利点を詳しく理解できます。

 この評価により、フォーティネットが現在のソリューションを提供するだけでなく、明日に向けた取り組みも行っていることを第三者により保証されます。

大規模運用の実例

 世界中の大企業やサービスプロバイダーは、すでにフォーティネットのHMFおよびNGSFWアプローチの利点に気付いています。

・グローバル企業は、AWS、Azure、Google Cloud、およびプライベートデータセンターのセキュリティを統合し、そのすべてをFortiManagerで一元管理しています。
・サービスプロバイダーは、一貫性を拡張してオペレーションを簡素化するために同じメッシュアーキテクチャを使用して、さまざまな顧客に大規模なマネージドファイアウォールサービスを提供します。
・SASEシステムは、フォーティネットの新世代SASEファイアウォールを通じてエッジ、WAN、およびクラウドの保護をコンバージし、NGSFWが現代のセキュア接続の未来であることを実証しています。

 これら運用の実例は、フォーティネットの戦略が単なる理論ではないことを明確に示しています。当社の戦略はテスト済みかつ実証済みであり、最も複雑なエンタープライズ環境のいくつかで成果を出しています。

多くの競合他社がいまだに水準に達しない理由

 ほとんどの競合他社は、HMFに必要な根本的に統合されたアーキテクチャを提供することなく、単に既存の製品を「ハイブリッドメッシュ」ソリューションとしてリブランドしているだけです。その多くは、統合アーキテクチャを提供する代わりに、継ぎ合わせたオーバーレイや買収に頼り、機能が限られたダッシュボードを使用しています。クラウド専門のベンダーは、1つの分野では可視化を提供できますが、保護をデータセンターまで拡張することはできません。ネットワーク最優先のベンダーは、単にパフォーマンスを低下させるセキュリティを付け足して、運用上の摩擦を生じさせているだけです。

 本当のギャップは統一性です。統合OS、ファブリック全体にわたる統合、およびパフォーマンスの高速化を伴わない彼らのソリューションは、今日の分散化した企業全体にわたって自在に拡張することも一貫性を保つこともできません。フォーティネットのアプローチは根本的に異なります。当社のHMFソリューションはエンドツーエンドで設計されており、お客様のような組織が必要としているのに競合他社が提供できないレベルの統合とレジリエンスを提供します。

ファイアウォールセキュリティの未来

 ハイブリッドメッシュファイアウォールは、新たな概念から、広く認められた業界標準へと変化しました。さらに、企業の分散化がますます進んだ結果、ワークロードとユーザーがデータセンター、キャンパス、拠点および複数のクラウドに分散しています。これに対応するために必要な規模の一貫した保護を提供できるのは、メッシュベースのファイアウォール戦略だけです。

 フォーティネットは、統一を目指して設計されたアーキテクチャによってこの進化をリードしています。このアーキテクチャは、すべてのフォームファクターをカバーする単一のOS、パフォーマンスと保護のトレードオフを不要にする独自のASIC、一貫したポリシーの作成と適用、すべてのフォームファクター間で共有される脅威インテリジェンス、そして、統一された可視化と制御を実現するフォーティネット セキュリティ ファブリックとの密接な統合を特長としています。Gartner® が初めて開催したハイブリッドメッシュファイアウォールのMagic Quadrant™ でフォーティネットがリーダーの1社に選出されたことは、当社のお客様がすでに知っている事実、つまりフォーティネットがファイアウォールセキュリティの未来を決める立場にあることを実証しています。

 組織にとっての利点は明らかです。すなわち、よりシンプルな運用モデル、どこでも一貫したポリシー、ネットワークの変化に合わせられる柔軟性、そして、現場で有効性を実証され業界のアナリストに認められたプラットフォームに支えられて投資が確実に活かされると確信できることです。

 ハイブリッドメッシュファイアウォールは、ファイアウォールセキュリティの新たなチャプターです。そしてフォーティネットはその分野をリードしていきます。

■関連サイト