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Nulab Conference 2025内講演「北海道ガス×西部ガスに学ぶ、チームワークマネジメントの実践」より

いきなり仕事量がドカンと増えたら、どうやって管理しますか?

文● 貝塚/TECH.ASCII.jp

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北海道ガス エネルギーシステム部 係長 峠幸寛氏

Backlogに「ひと目ぼれ」

 松元氏、峠氏ともに、プロジェクト管理ツール「Backlog」を導入したことで、日々のタスク管理による作業負担は最小限になったようだ。

 松元氏は、Backlogを導入した経緯について「メールと表計算ソフトでの管理で大変な思いをしていた時期に、パートナー企業のプロジェクトに入れてもらってBacklogに触れ、その直感的でわかりやすいUIに、ひと目ぼれしました」と語る。

 当時の社内には「オンプレミスのシステムの方が安全」というムードもあり、情報セキュリティー部門に一度は反対されたというが、マーケティング部門主導で厳密な運用ルールを決め、導入を説得できた。そして現在は……情報セキュリティー部門でもBacklogが活用されているという。

 峠氏は、社内の他部門が使っていたことから興味を持ち、コストメリット、スケールメリットの両方が感じられたことから、Backlogの導入を決めた。

 峠氏はBacklogをタスク管理ツールとしてだけでなく、「ストレージツール」であるとも捉え、膨大な情報の保管庫としての運用を意識しているそうだ。進捗や仕様の追加など、マネージャーが知りたい情報を一元的に管理でき、URLで共有もできる。この性質を、峠氏は「本棚」と形容する。

タスク管理の効率化、だけじゃない

 また松元氏はBacklogについて、こんな風にも話してくれた。

 「Backlogでは個人チャットができないので、全てがオープンになります。皆で情報をオープンにして、一緒にやっていくという心理的な安心感が得られますし、困ったときには、誰もが『ちょっと横から失礼』と話ができます」

 ガス業界では「エネルギー自由化」というきっかけでタスクが一気に増えたが、他業種でも、企業の合併や統合、新規事業の創出や部門の増設などをきっかけに、突然業務量が膨れ上がり、管理に追われるケースは少なくない。

 膨大なタスクを前にしても、誰が何をしているのかがひと目でわかる仕組みがあれば心強い。Backlogが、まさにその役割を果たしてくれるツールであることは自明だが、その本質は、単なる効率化ツールというよりも「チームをチームらしくしてくれる“情報の共通言語”」なのかもしれない。

※本記事は、Nulab Conference 2025の講演内容を抜粋したものです。

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