国内企業が続けて攻撃に晒される
事務用品などの通販を手掛けるアスクルは10月19日、「ランサムウェア感染によるシステム障害が発生した」ことを発表しました。
この影響で、自社の通販サイトASKUL、ソロエルアリーナ、LOHACOのほか、サービスの一部をアスクルのグループ会社に委託していた良品計画、ロフトなどもネットストアの運用を停止しています。
現状で復旧のめどは立っていません。また、今のところ個人情報や顧客データの外部流出は確認されていないようです。
同社ではシステム障害による影響を調査中でしたが、10月24日の発表によると下記に影響をおよぼしているとのこと。
■ご注文受付の停止
Webサイトでは、お買い物カゴ画面等に遷移しようとした場合にエラー画面に遷移いたします。
<エラーになる画面>
・お買い物カゴ
・レジ
・ご注文内容印刷
また、FAXでのご注文についても送信エラーとなり、受付することができません。
■出荷の停止
2025年10月21日時点でお届けできていないご注文は、順次キャンセルさせていただきます。詳細はこちらをご確認ください。
■新規ご利用登録の停止
「会員登録」ボタンを押下した場合、エラー画面に遷移いたします。
■その他サービスの停止
返品、領収書の郵送、カタログ送付、各種回収サービスなどのお申込みなども停止しております。
■メールの停止
注文キャンセルやリコールなどの重要なご連絡以外での一部のメール配信は停止しております。
■医薬品に関する問い合わせ・受注業務の停止
ロハコドラッグ東日本及びロハコドラッグ西日本での問合せ・受注業務なども停止しております。
現在は親会社のLINEヤフーをはじめ、外部エンジニア約30名を含む100名規模のチームを編成し、「ログ解析と原因・障害対象範囲の詳細調査」が行なわれている模様です。
国内ではすでにアサヒグループホールディングスが同様の被害に遭っています。一部データが流出した可能性も発表されており、「Qilin」と名乗る犯罪組織が犯行声明を出していますが、今回のアスクルの件において犯行声明などは確認されていません。



