このページの本文へ

今すぐ確認すべき詐欺ニュース一覧 第23回

クレジットカード情報を含む個人情報を窃取する詐欺

郵便局から不在連絡? 再配達は有料でクレカ払い!? それはフィッシング詐欺だ!

2025年10月18日 19時00分更新

文● せきゅラボ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

日本郵便を騙るフィッシングの報告あり!

この時期、不在連絡メールは詐欺だと思え!?

 フィッシング対策協議会は、日本郵便を騙るフィッシングの報告を受けたと発表しました。

 これは、「アカウント情報に問題がある」「重要書類を配達したが不在のため保管している。再配達の手配が必要」などのメールを送り付けて偽の配達先住所登録ページに誘導し、クレジットカード情報を含む個人情報を入力させてそのまま盗み取るというもの。

 毎年秋以降はAppleの新製品発売やAmazonのプライム感謝祭に始まり、ブラックフライデー、クリスマスセールなど配達物が届く機会も増えるため、不在連絡を装ったフィッシングは特に気を付けたい詐欺の1つと言えます。

メールの件名
【重要】配達に関するお知らせ
【日本郵便】ゆうパック 配達状況についてのお知らせ
【日本郵便】宅配便に関する重要なお知らせ
【ご確認ください】日本郵政株式会社からの重要な確認事項
【確認のお願い】日本郵政アカウントの更新について
【アカウント確認】日本郵政株式会社からお願いです
【ご案内】日本郵政アカウントの情報確認が必要です
【緊急】日本郵政株式会社から確認の依頼
【至急】日本郵政アカウント確認のお願い
【重要】日本郵政アカウント情報の再確認をお願いいたします
【最終通知】日本郵政アカウント確認のご案内
【再確認】日本郵政アカウント情報の確認が必要です
お荷物お届けのお知らせ

サイトのURL
https://●●●●.hzm●●●●.com/
https://●●●●.rgngf●●●●.cn/
https://●●●●.ufw●●●●.cn/
https://●●●●.jlw●●●●.cn/
https://fodboldtro●●●●.com/
https://zf●●●●.cn/
https://kw●●●●.cn/
https://dengzu●●●●.xyz/

※上記以外の件名、ドメイン名、URLも確認されています。
※URLにパスやパラメーターが付いていることがあります。
※「●●●●」部分は伏字化しており、実際のURLとは異なります。

 フィッシングメールの誘導先である偽Webサイトは、日本郵便のECサイト「郵便局のネットショップ」のロゴを使っており、パッと見で真偽を区別することは困難でしょう。

 しかも、「再配達のためには、いくつかのサービス料が必要となります。支払い後に荷物を再配達いたします/一回払い:650円」といった、架空の料金請求までしてくる悪質なものです。

 郵便局のネットショップでは公式ページで、「再配達や住所不明の際、マイページから配送先住所の修正や、本人確認のためクレジットカード情報入力をいただくご案内は行なっておりません」と発表していますので、住所などを入力させようとするメールやSMSはニセモノと判断して構わないかと思います。

 なお日本郵便からも、「日本郵便を装った不審メール及び架空Webサイトにご注意ください」といった注意喚起が発表されています。フィッシングメール/SMSの事例が記載されているので、気になる方はチェックして損はありません。

日本郵便を装ったフィッシングメールの例(フィッシング対策協議会公式サイトより)

日本郵便を装ったフィッシングサイトの例(フィッシング対策協議会公式サイトより)

 フィッシング詐欺のメールやSMSがあなたのもとに届いた際は、フィッシング対策協議会に報告すると良いでしょう。

カテゴリートップへ

この連載の記事