日本ゼオン、SORACOMと共にセキュアなIoT基盤を構築──スマート工場化を全社で加速

さとまさ 編集⚫︎ASCII

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 ソラコムは10月15日、日本ゼオンが全社共通のIoT共通基盤を構築し、運用を開始したと発表した。これにより、日本ゼオンは製造拠点の業務効率化とデータ活用を一層加速させることが可能となる。

 日本ゼオンは、スマート工場化を進めるために、SORACOMの閉域網を活用したIoT共通基盤を採用した。この基盤は製造拠点において、より安全で効率的なデータ活用を実現する。最初の実装は高岡工場で行われ、設備の動作監視システムとしてすでに稼働中だ。これにより、有線LANの敷設工事を必要とせず、セキュアな通信環境を簡単に展開できる。

 このプロジェクトは、SORACOMのプロフェッショナルサービスを通じて要件定義から運用支援までの包括的な支援を受けて実現。すでに高岡工場での有用性が示されており、その他の製造拠点においてもPoC(概念実証)が進行中だ。これにより、分散していたデータの安全な統合や生産性向上が期待されている。今後は効果があった取り組みを他拠点に拡大する予定で、継続的なスマート工場化が見込まれている。

 日本ゼオンは1950年創業の化学メーカーで、合成ゴムや光学フィルムといった高機能素材を提供している。今回の共通基盤構築により、IoT導入のスピード化と拡充が可能となり、製造業におけるデータ活用の新たな扉を開くことが期待される。

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