4K高画質と高速リフレッシュレートを両立する
「ROG Strix OLED XG32UCW」シリーズ
32インチ4K有機EL(OLED)パネルを搭載したゲーミングディスプレーの新製品が「ROG Strix OLED XG32UCWG」と「ROG Strix OLED XG32UCWMG」だ。どちらも2025年10月下旬に発売予定となる。
これらのモデルは、美麗なグラフィックを楽しむゲームと、競技性の高いeスポーツタイトルの両方を1台のモニターで最大限に楽しみたいというゲーマーの要求に応える「デュアルモード」機能を搭載しているのが最大の特徴だ。
ROG Strix OLED XG32UCWGは、4K UHD (3840x2160)解像度で165Hzのリフレッシュレートと、フルHD (1080p)解像度で330Hzを切り替え可能。ROG Strix OLED XG32UCWMGは、4K UHD解像度で240Hz、フルHD解像度では480Hzを実現する。後者の製品名にある「M」は、リフレッシュレートが高いことを意味している。
これにより、AAAタイトルのような没入感のあるゲームは4Kの美麗な映像で楽しみ、フレームレートが勝敗を左右するFPSゲームではフルHDの超高速リフレッシュレートでプレイするなど、ゲームタイトルに合わせた最適な環境を1台で構築できる。
Dead by Daylightをプレイする柏木べるくら氏。「デュアルモードの使用感はどうだったか?」という質問に「どちらも瞬時に切り替えられるのがいい。探索と戦闘で4KとフルHDを使い分けられるので、ホラーゲームにとってはありがたい」と語った
新開発「TrueBlack Glossy WOLED」パネルによる圧倒的映像美
32インチWOLEDパネルは、150万:1という高いコントラスト比と、ピクセル単位で制御される自発光方式により、完全な黒を表現する。VESA DisplayHDR True Black 400認証も取得しており、深い黒と明るいハイライトを鮮明に描き出す。
さらに、ROG独自開発の「TrueBlack Glossy」フィルムを採用。この技術は、ゼロヘイズの光学層と高度な反射防止構造を組み合わせ、従来の光沢WOLEDパネルに比べて周囲の光の反射を38%も低減する。これにより、明るい部屋でも深い黒が維持され、没入感を損なうことがない。
「黒の表現度、没入感はどうだったか?」という質問に、柏木べるくら氏は「黒が引き締まって見える。霧や煙といった中間色もはっきり見える。ホラーゲームは見えすぎてもつまらないので、この見え具合が今の最適解」と、ホラーゲームの実況者らしいコメントを残した。
応答速度は0.03ms (GTG)と極めて高速で、モーションブラーを感じさせない滑らかな映像を実現。色域はDCI-P3を99%カバーし、工場出荷時にカラーキャリブレーションが施されているため、箱から出してすぐに正確な色彩を楽しめる。
OLEDパネルの焼き付きを防ぐ機能を搭載
OLEDパネルの焼き付きリスクを軽減するため、本シリーズは「ASUS OLED Care Pro」と名付けられた包括的な保護機能を搭載している。その中核となるのが、ユーザーとディスプレーの距離を検知する「Neo Proximity Sensor(ネオ近接センサー)」だ。ユーザーが席を離れると画面を自動的にブラックアウトし、戻ると瞬時に復帰することで、焼き付き防止と省電力に貢献する。
ここで「ピクセルクリーニングのウインドウを表示させるかさせないかを選択できるのが非常にありがたい」とモニ研氏がコメント。OLEDのディスプレーは、一定時間が経過するとピクセルクリーニングのウインドウが開く製品が多い。「ゲーム中にウインドウが表示されると非常に困るので、ウインドウ自体を表示させない設定があるのは、ゲーマー心理をよく理解している」とこの機能を絶賛していた。また、「焼き付きを含めて3年保証が付帯するので安心」とも話していた。
発光ギミックやゲーム向けの便利機能を内蔵
デザインは未来的で、カスタマイズ可能なROG Aura Syncライティングが個性を演出する。スタンドは従来モデルより約45%小型化されたコンパクトな設計で、デスク上のスペースを有効活用できる。
暗いシーンの視認性を高める「Dynamic Shadow Boost」や、背景色に応じて色が変化する「Dynamic Crosshair」といったROG Gaming A.I.テクノロジーを搭載。また、競技プレイヤー向けにアスペクト比を4:3などに変更したり、画面サイズを24.5インチ相当で表示したりすることも可能だ。









