このページの本文へ

世界最速610Hz液晶から初音ミクコラボまで! ASUSの新製品発表会で見た最新のゲーム環境に注目

2025年10月10日 18時00分更新

文● ドリル北村

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

eスポーツの頂点を目指すためのディスプレー
「ROG Strix XG248QSG Ace」

 プロのeスポーツ選手や競技志向の強いFPSゲーマーのために設計された最新のゲーミングディスプレーが「ROG Strix XG248QSG Ace」だ。

9月19日に発売された「ROG Strix XG248QSG Ace」

世界最速610Hzのリフレッシュレート

 ROG Strix XG248QSG Aceの最大の特徴は、オーバークロック時に最大610Hzという世界最速のリフレッシュレートを実現したことだ。この圧倒的な滑らかさと低入力遅延は、高速で展開するゲームにおいても敵の動きを正確に捉えられる。一瞬の判断が勝敗を分ける場面で絶大なアドバンテージをもたらすはずだ。

世界最速のリフレッシュレート610Hzを実現

 さらに、Super TNパネルの採用により、0.8msという低入力遅延と、最小0.1msの応答速度を実現している。 これにより、ゴーストやモーションブラーが最小限に抑えられ、常に鮮明でクリアな映像でプレイに集中できる。

入力遅延は0.8ms。これは同クラスのディスプレーよりも56%低遅延だという

Super TNパネルによる鮮やかな映像表現

 従来のTNパネルの弱点であった色再現性を克服するため、このディスプレーにはSuper TNパネルが採用されている。 DCI-P3カバー率は90%という広色域に対応し、鮮やかで豊かな色彩のゲーム世界を体験できる。 また、DisplayHDR 400認証も取得しており、明るい部分と暗い部分のコントラストを鮮明に描き出せるのが特徴だ。

DCI-P3カバー率は90%。「TNパネルの弱点は色域の低さだが、今回のディスプレーを使ってみて気になったか?」という質問に、モニ研氏は「IPS並にキレイ」と絶賛していた

 また、ASUS独自の「Extreme Low Motion Blur 2 (ELMB 2)」技術も搭載している。これは、 デュアルバックライト設計により、動きのブレやゴーストを効果的に最小化し、従来のELMB技術と比較して最大65%明るい映像を提供するというものだ。

動きのブレやゴーストを抑えるExtreme Low Motion Blur 2

ELMBは映像が暗くなりがちだが、ELMB 2では従来のELMB技術と比較して最大65%明るくなった

 プロゲーミングチームVARRELのNICO選手がOverwatch 2を会場でプレイ。「リフレッシュレート、入力遅延、応答速度さはどのくらい感じたか?」という質問に対し、NICO選手は「使ってみる前は610Hzになってそれほど変わるのか疑問だったが、実際使ってみたら違いがわかった。360~480Hzのときよりも明らかに滑らか」と驚きを隠せなかった様子。入力遅延と応答速度についても「申し分ない、残像を感じなかった」とコメントした。

NICO選手には610Hzと480Hzの違いがわかるそうだ。480Hz以上になると、60Hz~240Hzほど明確な差は感じないが、それでも映像が滑らかだと確実に感じるとのこと

スタンドを小型化、キーボード配置の自由度が増す

 スタンドは、設置面積を従来モデルより約30%削減している。そのため、デスクスペースを広く確保し、マウスやキーボードを自由に配置できる。プロゲーマーのNICO選手は、わりとキーボードを体から離れた位置に置くため、スリムな形状のスタンドは助かるとのこと。

スタンドの設置面積を従来モデルより約30%削減。スタンドの上にキーボードを置くこともできる

かなりディスプレーの近くにキーボードを置くNICO選手。スタンドが小さいからこそできる配置だ

 勝利をアシストするインテリジェント機能も満載している。プレイヤーのゲーミング体験をさらに向上させる「ROG Gaming AIテクノロジー」、暗いシーンでも黒レベルと白レベルを自動で調整し視認性を高める「Dynamic Shadow Boost」、画面中心に照準を表示する「Dynamic Crosshair」、FPS競技プレイヤーに好まれる1280×960や1024×768といった4:3解像度の表示に切り替える「アスペクト比コントロール」などだ。

NICO選手によると「Dynamic Crosshairは、背景とのコントラストに応じて照準の色を自動で変化させるので、他社製の同等の機能より視認性が抜群にいい」とのこと

DisplayPort 1.4を1基、HDMI 2.1を2基搭載し、PCだけでなく最新のゲーム機など、さまざまなデバイスとの接続に対応する

 なお、610Hzの性能を最大限に引き出すには、Windows 11 (2023年11月1日以降のバージョン)、NVIDIA GeForce 40シリーズまたはAMD Radeon W7000シリーズ以降のビデオカード、および第14世代インテルCoreまたはAMD Ryzen 7000シリーズ以降のCPUが必要となる。

カテゴリートップへ