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たまに役立つセキュリティ豆知識 第91回

メール送信側の企業が対応を進める必要あり

「フィッシング詐欺ではない」ことを示す目印「BIMI」はどうやって使う?

2025年10月10日 07時00分更新

文● せきゅラボ

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「安全な企業発信のメール」であることを示す仕組み

メールに企業ロゴを表示する仕組み

Q:「BIMI」ってなに?

A:メール認証技術の一種であり、「Brand Indicators for Message Identification」の略。

 メールの送信者欄に企業や組織のブランドロゴを表示させる仕組み。

 メールが正規の送信元であることを視覚的に示すことでフィッシングメールなどとの見分けを付けやすくするとともに、ユーザーに安心感を与える効果がある。

 加えて、ユーザーに対してブランドロゴを直接提示することで、ブランドの認知度向上やメール開封率向上につながるメリットもある。これらのメリットから、BIMIはメールにおけるセキュリティ対策とマーケティング施策を両立させる技術と言える。

 BIMIを利用する前提として、送信ドメイン認証技術(SPF、DKIM、DMARC)が正しく設定されていること、そしてブランドロゴを商標登録した上で認証局から「VMC(Verified Mark Certificate)」を取得することが必要。

 なお、主要なメールサービス(Gmail、Yahoo!メールなど)ではBIMI対応が進んでいるが、すべてのメールサービスで表示されるわけではないことを覚えておきたい。

 また、BIMIで利用するブランドロゴは「SVG Tiny PS」フォーマットのSVGファイルで用意する必要があり、一般的なJPEGファイルやPNGファイルは使えないことにも注意が必要だ。

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