メールに企業ロゴを表示する仕組み
Q:「BIMI」ってなに?
A:メール認証技術の一種であり、「Brand Indicators for Message Identification」の略。
メールの送信者欄に企業や組織のブランドロゴを表示させる仕組み。
メールが正規の送信元であることを視覚的に示すことでフィッシングメールなどとの見分けを付けやすくするとともに、ユーザーに安心感を与える効果がある。
加えて、ユーザーに対してブランドロゴを直接提示することで、ブランドの認知度向上やメール開封率向上につながるメリットもある。これらのメリットから、BIMIはメールにおけるセキュリティ対策とマーケティング施策を両立させる技術と言える。
BIMIを利用する前提として、送信ドメイン認証技術(SPF、DKIM、DMARC)が正しく設定されていること、そしてブランドロゴを商標登録した上で認証局から「VMC(Verified Mark Certificate)」を取得することが必要。
なお、主要なメールサービス(Gmail、Yahoo!メールなど)ではBIMI対応が進んでいるが、すべてのメールサービスで表示されるわけではないことを覚えておきたい。
また、BIMIで利用するブランドロゴは「SVG Tiny PS」フォーマットのSVGファイルで用意する必要があり、一般的なJPEGファイルやPNGファイルは使えないことにも注意が必要だ。

この連載の記事
-
第108回
デジタル
「スミッシング」はSMSを使ったフィッシング詐欺のこと! -
第107回
デジタル
「生体認証」はパスワードが破られるAI時代に必須の仕組み -
第106回
デジタル
「セキュリティーポリシー」とは企業の情報資産を守るためのルール -
第105回
デジタル
狙い撃つぜ!「標的型メール攻撃」は企業に侵入するための第一歩 -
第104回
デジタル
ゴミ箱漁りも立派なハッキングです!「ソーシャルエンジニアリング」って何? -
第103回
デジタル
「VPN」は無料ではなく有償サービスを選ぶべき! なぜかと言えば…… -
第102回
デジタル
アサヒやアスクルの被害で再び注目「ランサムウェア」ってなに? -
第101回
デジタル
子どもを守る「ペアレンタルコントロール」のガチガチ制限は逆効果 -
第100回
デジタル
もうすぐ始まる「スマホ新法」で何が変わる? 便利な機能が削られる可能性も -
第99回
デジタル
今さら聞けないセキュリティ単語筆頭!? 「フィッシング詐欺」ってなに? -
第98回
デジタル
「ブラックフライデー」は毎年11月に「お買い得と詐欺」をもたらすカオスなシーズン - この連載の一覧へ

