わずか6週間で爆発的な成長 CData MCP Server の顧客採用状況を披露します
本記事はCDataが提供する「CData Software Blog」に掲載された「MCP の実践事例:CData MCP Server の最初の6週間の顧客採用状況」を再編集したものです。
Anthropic がModel Context Protocol(MCP)を発表した際、AI アシスタントがデータとやり取りする方法を革命的に変えることが期待されました。CData MCP Servers のBeta 版をリリースしてから6週間後、その成果は私たち自身の予想を遥かに上回りました。
わずか6週間での爆発的成長
その軌跡は驚くべきものでした。最初の週である4月最終週の12ダウンロードからはじまり、6月第2週には81ダウンロードまで急増しました。これはAI データ接続への大きな潜在需要を浮き彫りにしました。
特に直近数週間の伸びは劇的で、測定期間の最後の2週間だけで187ダウンロードを記録しました。これは期間内の総ダウンロード数の約3分の2にあたります。
合計で、MCP Servers のポートフォリオ全体で294ダウンロードを記録し、139社の企業から255人のユニークユーザーを獲得しました。Fortune 500 の大企業から革新的なスタートアップまで、あらゆる業界の企業がLLM をエンタープライズデータソースに接続することを検討しています。
導入を牽引するデータソース
ダウンロードの傾向から、AI 接続の初期段階で注目されているデータソースについて興味深い洞察を得られます。
トップランナー:
・Google Sheets(23ダウンロード):ここに驚きはありません。Google Sheets は依然として普遍的なデータコラボレーションプラットフォームです。
・NetSuite(17ダウンロード):エンタープライズERP データは、特にアクセスが困難なシステムにおいて明らかに高い関心を集めています。
・QuickBooks Online(12ダウンロード):中小企業がAI で財務データを把握するために利用されています。
・SQL Server(12ダウンロード):モダンなチャットインターフェースを通じて公開される従来のデータベースです。
・QuickBooks(11ダウンロード):オンライン版に僅差で続きます。
・Salesforce(11ダウンロード): LLM を通じてアクセスできるCRM データは驚くほど強力です(そして私個人のお気に入りのデータソースです)。
・Zoho CRM(11ダウンロード):中小企業向けCRM 市場においても、AI 統合への渇望は同様です。
直近2週間で最も注目を集めたデータソース:
・Excel/Excel Online(合計18ダウンロード):Microsoft のスプレッドシート製品群でもMCP 接続への需要が高まっています。
・Google Analytics(8ダウンロード):アクセスと理解が困難なシステムが会話型インターフェースを通じて利用できます。
・Power BI XMLA(8ダウンロード):BI がAIアシスタントと出会います。
・MySQL(7ダウンロード):オープンソースデータベースも人気上昇中です。
・SAP/SAP HANA (合計14ダウンロード):AI で利用可能なエンタープライズシステムです。
ダウンロードから実際の利用へ:本格運用の実態
ダウンロード数はエキサイティングですが、本当に重要なのは実際の利用状況です。この6週間のテレメトリデータから、顧客は試しに実験してみる段階を超え、既に定期的な業務の一部として取り入れていることが明らかになりました。
驚くべき利用状況
・MCP Servers 全体で合計26,475のクエリ
・200万行のデータ処理
・188のユニークなデプロイノード(異なる環境、チーム、ユースケースで実行される個別のサーバーインスタンス)
・57の異なるデータソースがアクティブに使用
ワークロードパターンの出現
使用状況のデータから、次の3つの異なるパターンが明らかになりました。
1.エンタープライズCRM の牽引役 Salesforce は52のユニークなデプロイ環境で842,028行を読み取り、合計 7,332 件のクエリを生成しました。これは単なるテストではありません。ユーザーは既に、レポートやダッシュボードを作成するよりも、AI への質問で即座に答えを得る方がいかに簡単で迅速かを体感しているのです。
2.データベース統合のチャンピオン SQL Server のデプロイでは最も多くの書き込み処理(524の書き込みクエリ)があり、顧客がデータを読み取るだけでなく、AI アシスタント経由でデータベースを更新していることが明らかになりました。
3.クラウドネイティブ分析の急増 Google Sheets(37のユニークなデプロイ)、Google BigQuery(370,019行の処理)、Azure DevOps(544,240行の読み取り)は、CData MCP Servers でクラウドデータソースをAI アシスタントに簡単に接続できることを示しています。
エンタープライズ市場からの明確なシグナル
数字だけでは見えない導入の質こそが、私たちにとって最も興味深い部分です。
・188のユニークなノードID は、企業が複数の環境で本格的にデプロイしていることが分かります。
・読み取り中心のパターン(読み取り25,204件に対し書き込み1,271件)に、CData MCP Servers 独自の強みが表れています。
・従来型のデータソースとモダンなデータソースが混在していることは、企業がデータエコシステム全体をAI に接続したいと考えていることを示しています。
読み取り中心の変革
読み取りと書き込みのクエリの比率が 20:1 であることは、CData MCP Server の優位性について説得力のあるストーリーを語っています。限定的な API 統合に基づいて構築された他のMCP サーバーとは異なり、CData MCP Servers は、CData の業界をリードするコネクティビティに基づいて構築されています。つまり、私たちのMCP Servers は、詳細なデータ探索とリアルタイム分析に優れているのです。
この読み取り中心の利用パターンは、AI の本来の強みをよく表しています。複数のデータソースからの情報を迅速に消費、分析、合成して洞察を生成することです。CData MCP Servers と組み合わせたLLM は、こうしたユースケースにおいて独自の価値を発揮し、私たちが10年以上培ってきたデータコネクティビティの専門知識を活用して以下を提供します。
・単純なAPI 呼び出しではなく、完全なSQL クエリ機能を備えたエンタープライズグレードのデータアクセス
・多様なデータソースにわたってパフォーマンスを最適化したリアルタイムクエリ
・データソースレベルでの高度なフィルタリングと集約により、データ転送のオーバーヘッドを削減
・データの移動やレプリケートを必要としないデータインプレースアクセス。スキーマ、メタデータ、ユーザー権限を保持
自動化に重点を置いたMCP アプローチは特定のタスクで効果を発揮する一方、CData MCP Servers は複雑な分析ワークロードで求められる詳細な機能と高いパフォーマンスを提供します。私たちのサーバーは単なるデータ接続にとどまらず、AI ドリブンの洞察を得るための分析ポテンシャルを最大限に引き出します。
従来のデータベース(MySQL、SQL Server)からモダンなクラウドサービス(Snowflake、BigQuery)、ビジネスアプリケーション(Jira、Confluence)まで、これほど幅広く使われているのには深い意味があります。ユーザーはデータを簡単に扱いたいと考えており、その実現手段としてAI を選んでいるのです。
ここから見える次の展開
最初の6週間は、ユーザーがAI のコンテキスト内でエンタープライズデータをどのように接続して使用したいかを垣間見ることができました。
CData MCP の優位性は本物です
従来のAPI 統合に基づいて構築されたMCP サーバーは、基盤となる統合機能に制約されることが多くあります。一方、CData MCP Servers は、深いコネクティビティを持つデータソースに対して、即座に会話形式でアクセスできる環境を提供します。急激な普及ペースを見ると、エンタープライズユーザーがその価値をいち早く理解していることが分かります。
初日からエンタープライズグレード
Beta 版のMCP Servers ではもっと実験的な使い方や初期検証が中心になると予想していましたが、実際には本格的なワークロードが動いています。Salesforce 環境で約84万行が処理され、SQL Server のデプロイで双方向のデータフローが実行されているのを見ると、明らかに実用段階の利用といえるでしょう。
民主化効果
エンタープライズ向けSAP HANA からシンプルなCSV ファイルまで、このデータソースの多様性こそが、MCP によるあらゆる企業データに対するAI データアクセスの民主化を示しています。LLM インターフェースを介したアクセスにより、ユーザーは広範なデータの一元化やレポート、ダッシュボード構築などの中間ステップなしでデータを探索できるようになりました。長い間求められ続けてきたデータ民主化が、ついに現実のものとなったのです。
先を見据えて:10倍の可能性
この最初の6週間から学んだことがあるとすれば、まだはじまりに過ぎないということです。この成長の軌跡は、AI 時代におけるデータアクセスに対する企業の考え方が根本的に変化する、その初期段階を私たちが目撃していることを示唆しています。
次の6週間はさらに興味深いものになるでしょう。認知が広がり、MCP サーバーを本番環境にデプロイする企業が増えるにつれて、以下のような展開が期待されます。
・さらに多様なデータソースの採用
・大規模で一元化されたエンタープライズ展開
・AI ネイティブデータアーキテクチャの出現
・想像もしなかった新しいユースケース
今日からはじめましょう
MCP による変革に加わってみませんか?私たちのMCP Servers ライブラリは350以上のデータソースに対応しています。Salesforce をClaude に接続したい場合でも、AI アシスタントにMySQL データベースへのアクセスを許可したい場合でも、Google Analytics データに対する自然言語クエリを有効にしたい場合でも、私たちがサポートします。
私たちのMCP サーバーをダウンロードして、エンタープライズデータへの会話型アクセスを既に活用している282の組織の仲間入りをしませんか。
変革ははじまったばかりです。この最初の 6 週間が示すのは、データアクセスの未来が会話型でAI ネイティブであり、それが今まさに現実になっているという証拠なのです。
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※本記事はCData US ブログ MCP in the Wild: CData's First 6 Weeks of Customer Adoption の翻訳です。

