このページの本文へ

たまに役立つセキュリティ豆知識 第88回

公式アプリの利用が対策の1つ

クレジットカード情報を盗まれる「スキミング」がWebでも発生するのはなぜ?

2025年09月08日 07時00分更新

文● せきゅラボ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

スキマーでの窃取も!

利用状況の確認が重要!

Q:「スキミング」ってなに?

A:クレジットカードやキャッシュカードなどの情報を、「スキマー」と呼ばれる特殊な機器で不正に読み取って悪用すること。

 場合によってはニセのカードを作成されることもある。店舗でカードを利用したときに店員が不正にカード情報を読み取る手口のほか、ATMのカード挿入口に「スキマー」と呼ばれる専用装置をセットしてカード情報を無差別に窃取する手口もある。

 さらに最近では、オンラインでカード情報を窃取する「Webスキミング」という手法も横行している。

 これは、ユーザーがカード情報や個人情報を入力して送信する直前のタイミングで各種データを盗み出す攻撃のことで、被害も確認されている。正規のECサイトで利用されているCMSやプラグインの脆弱性を悪用したり、掲載されている広告のスクリプトを改竄したりする手口が多い。

 対策としては、信頼できるサイトのみを利用する、もしくはスマホの公式アプリから購入することで、Webスキミングを回避できる可能性が高くなる。

 また、クレジットカードの利用状況は頻繁に確認しておき、場合によってはリアルタイムの利用通知を有効にしておくことで、物理的なスキミングだけでなくWebスキミングによる不正利用があった場合でも、即時対応できるだろう。

カテゴリートップへ

この連載の記事