相手に情報を与えてはダメ!
Q:「アポ電」ってなに?
A:「アポイント電話」の略。
本来は、営業などに赴く際、事前に来社の約束を取り付けるための電話のことだが、ここでは特殊詐欺や強盗などを画策する者たちが、犯行を起こす前にターゲット宅へ電話をかけて家族構成や資産状況、個人情報を聞き出そうとする行為を指す。
警察官や役所職員、親族、有名企業などを装って電話がかかってくるため、油断してさまざまな情報を話してしまうことになる。
そしてアポ電に成功して情報を得た犯罪者は、ターゲットが1人になる曜日や時間を狙って詐欺師を送り込んたり、強盗に押し入ったりする。
アポ電対策としては、何を尋ねられても電話口で個人情報について回答しないことが最も肝心だ。また、ナンバー・ディスプレイを活用して不審な電話には応答しないこと、常に留守番電話を設定しておき、必要な電話のみに返信する、といったことも対策となるだろう。
万が一、アポ電と思われる電話に対応してしまったら、すぐに警察に相談して対策をとる必要がある。

この連載の記事
-
第108回
デジタル
「スミッシング」はSMSを使ったフィッシング詐欺のこと! -
第107回
デジタル
「生体認証」はパスワードが破られるAI時代に必須の仕組み -
第106回
デジタル
「セキュリティーポリシー」とは企業の情報資産を守るためのルール -
第105回
デジタル
狙い撃つぜ!「標的型メール攻撃」は企業に侵入するための第一歩 -
第104回
デジタル
ゴミ箱漁りも立派なハッキングです!「ソーシャルエンジニアリング」って何? -
第103回
デジタル
「VPN」は無料ではなく有償サービスを選ぶべき! なぜかと言えば…… -
第102回
デジタル
アサヒやアスクルの被害で再び注目「ランサムウェア」ってなに? -
第101回
デジタル
子どもを守る「ペアレンタルコントロール」のガチガチ制限は逆効果 -
第100回
デジタル
もうすぐ始まる「スマホ新法」で何が変わる? 便利な機能が削られる可能性も -
第99回
デジタル
今さら聞けないセキュリティ単語筆頭!? 「フィッシング詐欺」ってなに? -
第98回
デジタル
「ブラックフライデー」は毎年11月に「お買い得と詐欺」をもたらすカオスなシーズン - この連載の一覧へ

