セキュリティ ファブリックにネイティブ統合

フォーティネットのクラウドセキュリティ基盤にIAM・ストレージ・コラボレーションサービスが追加

文●福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 米フォーティネット(Fortinet)は、2025年8月6日(米国時間)、クラウドベースのセキュリティ管理プラットフォーム「FortiCloud」に、3つの新ソリューションを追加したと発表した。新たに拡張されたのは、ID・アクセス管理(IAM)「FortiIdentity」、セキュアファイルストレージ「FortiDrive」および統合通信プラットフォーム「FortiConnect」だ。

 これら3つのソリューションはすべて、「フォーティネット セキュリティ ファブリック」とネイティブに統合されており、ユーザーやデバイス、アプリケーション、データ、AIエージェントの全域にわたる一元的な可視化と一貫したポリシーの適用、リアルタイムの脅威保護が提供される。

 各サービスの詳細は以下の通り。

・FortiIdentity:

 ID・アクセス管理(IAM)ソリューションが、FortiCloudより提供される。「セキュアシングルサインオン(SSO)」や「多要素認証(MFA)」、「FIDO2パスキー」、フォーティネットとサードパーティのアプリケーション間の「IDフェデレーション」が含まれ、追加のハードウェアやソフトウェアは不要。FortiToken Mobile、FIDO2パスキー、SAML・OIDC標準をサポートしており、ID管理が簡素化され、大企業やMSSPの要件に合わせて規模を容易に調整可能だ。

・FortiDrive:

 保存されたデータとデータ移動を保護するセキュアファイルストレージとしてFortiDriveのβ版が加わった。コンテンツを安全に保存・管理するための、高度な暗号化ときめ細かいアクセス制御を提供する。リアルタイムのコラボレーション機能では、ファイルやフォルダを同僚や取引先と共同で、編集したり共有したりすることができる。サイト管理機能では、コンテンツをチームやプロジェクト別に整理できるほか、ロールベースのアクセス制御と最小権限の原則に基づいたポリシーベースのコンプライアンスを適用することが可能だ。

・FortiConnect:

 FortiDriveとシームレスに連携し、どこからでも安全に通話、メッセージ送信、会議、ファイル共有が可能な、統合型の通信プラットフォームのβ版が追加された。直感的なコラボレーションエクスペリエンスを提供し、サイバー脅威から通信を保護する。

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