ヌーラボ、「会議の生産性と図の活用」実態調査

会議における最大のストレスは「堂々巡り」 6割のビジネスパーソンが“ムダな会議”を経験

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 ヌーラボは、2025年7月23日、20歳~59歳のビジネスパーソン600人を対象に実施した、「会議の生産性と図の活用」に関する実態調査の結果を公表した。

 調査では、約6割(56.2%)のビジネスパーソンが、仕事の中で「ムダだと感じる会議がある」と回答。その理由として最も多かったのは、「結論が出ず堂々巡りになる」(58.2%)だった。2位と3位には、「決まったはずのことが後日ひっくり返る」(40.4%)、「誰が何をやるかが曖昧なまま終わる」(31.5%)が挙がり、意思の不一致や共有不足がストレスになっていることが分かる。

仕事の中で「ムダだと感じる会議」があるか

 この“ムダ会議”を防ぐために、現場ではどのような工夫がなされているのか。工夫していることとして最も多かったのは「論点を文字で書き出して整理する」(30.0%)となり、「会議冒頭で目的・背景を明確に共有する」(23.2%)が続いた。

 注目すべきは、第3位に「トピック同士の関係性を、図で視覚的に示す」(22.0%)、第4位に「会議中の話の流れを、図や図解で示す」(19.4%)と、「図」を活用したコミュニケーションがランクインしている点だという。ヌーラボでは、「言葉だけでは把握しづらい複雑な関係性や議論の全体像を、“図”によって補完することで、認識のズレを防ぎ、議論を整理しやすくしている」とコメントしている。

会議を円滑に進めるために行っている工夫

 また、会議で図を使ったことがある回答者のうち、6割超(65.5%)が「図があって助かった」と実感しており、「話し合いの全体像が把握しやすくなった」(62.1%)、「誤解やズレが減った」(44.7%)といった理由が挙がっている。

 一方で、生成AIで図を作ったことがあるビジネスパーソンは、全体の2割(20.7%)にとどまる。そのうち、8割以上(83.9%)が“不便さ”を感じており、「素案としては使えるが、実際の会議では書き直すことが多かった」(41.1%)、「見た目は整っていたが、自分の意図とは少しズレていた」(34.7%)といった意見が挙がっている。生成AIによる図の作成は、“たたき台”としての活用にとどまっているのが現状だ。

生成AIを使って図や図解を作成したことがあるか

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