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第12回 アスキー編集部が「Backlog」で仕事を楽しくしてみた

Backlogの「ボード」のうまい使い方、さらに「担当者の引き継ぎ」のノウハウを知る

誰もが経験する「プロジェクトの遅れ」。では、どうやって進捗の遅れを取り戻す?

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

提供: ヌーラボ

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 皆さまこんにちは。アスキー編集部で働く、編集者の大塚と申します。少し前からBacklogを使った仕事のプロジェクト・タスク管理に挑戦しております連載:アスキー編集部が「Backlog」で仕事を楽しくしてみた

 さて、前回の記事では、Backlogを使った「長期プロジェクトの着実な進め方」について、簡単な事例を挙げながら考えてみました。

 ……とは言っても、やるべきタスクがたくさん重なれば、進捗はどうしても遅れるものです。問題は、予定より進捗が遅れてしまったときに、どうやってそれを取り戻すかではないでしょうか(他人事のように言っていますが、筆者自身の大きな悩みでもあります……)。

プロジェクトの進捗が大幅に遅れている……。これはまずいかも!

 たくさんのタスクを抱えているときほど、それらをきちんと整理して、実行する順序や、場合によっては他のメンバーへの引き継ぎも考えなければなりません(チームワークで乗り切りましょう!)。Backlogを活用すれば、そんなことも簡単にできるかも。さっそくやってみましょう!

たくさんの課題(と頭の中)を「ボード(カンバンボード)」で整理する

 進捗が遅れているタスクをたくさん抱えている場合、どうしても「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ……」とあせってしまいます。プロジェクト管理者の立場でも同じでしょう。しかし、あせっていても仕事は進みません。まずは落ち着いて、実行すべきタスクの全体像を把握し、優先順位を付けることが大切です。

 Backlogでは、プロジェクトのタスク(課題)を一覧できる画面が用意されています。この一覧は「状態」「担当者」「優先度」などでソート(並び替え)ができますし、たとえば「状態が『完了』以外の課題」「自分が担当者の課題」といったかたちで絞り込み表示(フィルタ)をすることもできますから、未完了の課題をざっと確認することができます。

プロジェクトの課題一覧画面

フィルタを使えば絞り込み表示もできます

 ただしこれだけだと、抱えているタスクがとても多い場合にはちょっと不便かもしれません。やるべきタスクがたくさんあって「こっちよりこっちが優先だな……」などと優先順位付けをしたい場合でも、柔軟に順番を並べ替えられません。

 もうちょっとなんとかならないかな? と思っていたら、ちゃんとなんとかなりました。「ボード」の機能を使うのです。

 これは、プロジェクトの課題一覧を、いわゆる“カンバン形式”で表示する機能です。Backlogの左メニューで「ボード」をクリックすると、課題が状態ごと(未対応から完了まで)の列にまとめて表示されます。

 このページ全体が「ボード」で、一つひとつの課題を「カード」と呼びます。カードにはそれぞれ「課題名」「期限日」「担当者(アイコン)」だけが表示されていますが、クリックすると課題の詳細画面が開きます。

 このボードの画面はかなり見やすいと思いますが、絞り込み表示のフィルタも用意されています。「自分が担当の課題だけ見たい」「現在進行中のマイルストーンだけを見たい」といった場合に役立ちます。

ボードで課題を一覧します。期限日までに「完了」していない課題には、炎のアイコンが表示されます

 ボードで便利なのが、それぞれのカードをドラッグ&ドロップで移動することができる点です。カードを移動するだけで、課題の詳細画面を開かなくても、状態を変更する(たとえば「未対応」から「処理中」へ)ことができます。個々のカードが左から右へ動いていけば、プロジェクトが進捗しているということですね。

 さらに、同じ状態にある課題でも、カードの順番を並べ替えることができます。並べ替えた順番は、自分のボードだけでなく、プロジェクトメンバー全員のボードに反映されます。なので、たとえば「優先度の高いカードを上にする」といったルールを決めておき、プロジェクト管理者が進捗を見ながら優先度を調整すれば、メンバー全員がそれを理解して動くことができます。

 メンバー間のルールと言えば、どんな要件を満たしたら状態を変更するのか(どんな条件で「完了」にするのかなど)は、統一したほうがよいですよね。ボードでは「状態の説明」として、その説明が書き込めるようになっています(詳しくは以下のリンク先を参照ください)。

 なお、「未対応」の列にある「+」をクリックすると、ボードの画面から課題が追加できます。また、ボードに表示できるカードの数に上限はありません。親子課題については、親子の区別なく表示されるようになっています。

■ボードの概要(Backlogヘルプセンター)
■ボードの新機能!「状態の説明」を表示できるようになりました(Backlogブログ)

カードをドラッグ&ドロップで移動するようす。ほかのメンバーのボード(左ウィンドウ)にも、カードの移動がリアルタイムに反映されています(画像はBacklogブログより

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