包括的なインフラストラクチャモニタリング機能を備える「FortiMonitor」
提供: フォーティネットジャパン
本記事はフォーティネットジャパンが提供する「FORTINETブログ」に掲載された「視点を統一:FortiMonitorの強力なインフラストラクチャモニタリング機能」を再編集したものです。
今日の複雑なIT環境において、すべてのサーバー、スイッチ、ルーター、およびクラウドインスタンスの健全性とパフォーマンスを確認することは、企業活動にとって不可欠です。一方で、多くの組織はこのことを大きな課題と感じています。問題の根源は多くの場合、モニタリングのアプローチ方法にあります。インフラストラクチャのコンポーネントは相互接続されていますが、それらのモニタリングに使用されるツールは、しばしば単独で動作します。その結果、チームごとに、ネットワーク、サーバー、アプリケーション、およびクラウドリソース用のツールセットが異なることが一般的であり、ビューの断片化を招いています。
非接続型のモニタリングは高コスト
このようなサイロ化された従来型のモニタリングアプローチは、大きな困難を引き起こします。使用するモニタリングプラットフォームがチームによって異なる場合、ドメイン全体のイベントの関連付けは手動で行うことになり、作業に時間を浪費します。そのため、パフォーマンス問題や機能停止の真の根本原因を特定するプロセスが本質的に遅くなります。また、各チームは、インフラストラクチャのさまざまな部分の相互の影響を一貫的かつリアルタイムに把握できないため、運用が非効率になりリスクが増大します。信頼できるデータが共有されていないため、複雑な問題を解決するには、長時間の調査やチーム間の摩擦を引き起こす可能性があります。
FortiMonitorの利用:障壁を解消する
FortiMonitorは、単一の統合型プラットフォーム内に、包括的なインフラストラクチャモニタリング機能が統合されており、この問題に直接的に対応できます。さまざまなソースから指標を収集するだけでなく、これらの情報をインテリジェントに組み合わせて関連付けることで、お客様のIT環境全体を真にエンドツーエンドに可視化することができます。
詳細:FortiMonitorのインフラストラクチャモニタリング能力
FortiMonitorを利用すると、今日のITイフラストラクチャの多様なコンポーネント全体を、幅広く詳細に可視化することができます。可視化の範囲は、ルーター、スイッチ、ファイアウォールなどのコアネットワークのデバイスから、WindowsおよびLinxuxの物理サーバーと仮想サーバーまで及びます。また、APIを介して、主要なパブリッククラウド環境(AWS、Azure、Google Cloud)とシームレスに統合することが可能で、クラウドネイティブの各種サービスをモニタリングしたり、ストレージシステムのパフォーマンスも追跡することができます。重要な点は、FortiMonitorはこれらのアセットを単にリストアップするだけでなく、高度な動的トポロジーマップを通して相互接続性を可視化することも可能で、ネットワーク、サーバー、およびアプリケーションの各レイヤー全体の依存関係を直感的かつ視覚的に把握することができます。
また、データも、SNMP、WMI、SSH、クラウドAPIの直接統合などを使用して包括的に収集され、重要なこととして、分析は、NetFlow、sFlow、およびその他のフローデータを使用して行います。このフロー分析を使用することで、ネットワークトラフィックパターンに関する重要な洞察が得られ、インタフェースのシンプルな統計情報では見落とす可能性があるトップトーカー(通信量が上位のホスト)、アプリケーションの帯域幅消費、および潜在的な輻輳ポイントを明らかにします。
FortiMonitorを使用すると、デバイスのオンライン状態や接続のマッピングを確認できるだけでなく、詳細なパフォーマンス指標を深く掘り下げ、CPUの負荷、メモリの使用、ディスクのI/O、ネットワーク帯域幅の利用、遅延、およびジッタを追跡できます。このような詳細なデータは、プラットフォームで機械学習と人間の経験を組み合わせることで得られます。
FortiMonitorは、機械学習(ML)アルゴリズムを活用して、動的なパフォーマンスベースラインを自動的に設定し、お客様の特定の環境における「正常」な状態を学習します。これにより、静的な閾値のみの対応と比較して、はるかに早期にわずかな異常や潜在的な問題を検知することが可能になり、多くの場合、ユーザーに影響が及ぶ前に、問題を予測することができます。このように、AIを利用した洞察が、生データとトポロジービューと一緒に表示されるため、IT専門家は人間としての経験から、状況を迅速に解釈することができます。また、同プラットフォームでは、各チームが自らの運用知識を活かし、自社環境に最適化された独自のカスタムヘルスチェックを柔軟に構成することが可能です。これにより、自動化されたインテリジェンスと人間の専門知識の両方を組み合わせて、インフラの健全性をより効果的に維持することができます。
さらに、インテリジェントアラートシステムにも、この統合型アプローチが導入されており、機械学習による分析や静的な閾値、または複雑な関連付けを利用して、真に対応が必要なイベントをチームに通知することができます。その結果、アラートが多すぎる状態が効果的に軽減され、運用担当者は最も注意を向けるべきポイントに集中でき、効率的かつ効果的なインフラ運用が実現します。
統合的な視点の力
FortiMonitorが提供する優れた価値は、この統合的な視点にあります。FortiMonitorは設計的に、デジタルエクスペリエンスモニタリング(DEM)やITインフラストラクチャモニタリングなどのさまざまなモニタリングの視点を集約することで、従来のサイロ化を解消します。これにより、パフォーマンス情報用の中央リポジトリが構築されるため、ITチームは、正常動作からの逸脱を特定したり根本的な問題に迅速に対応する能力が大幅に向上します。
すべての関連データが統合されているため、インサイト情報を効果的にカスタマイズできます。このプラットフォームは柔軟性が高いため、ネットワークスペシャリストからアプリケーション所有者までさまざまな関係者は、自身の役割に不可欠な特定の指標を表示するパーソナライズされたダッシュボードを作成できます。重要なことは、このデータ共有環境により、コラボレーションが促進されることです。全員が同じ包括的なデータセットから作業できるようにすることで、システムパフォーマンスに関する共通の理解が得られ、迅速なインシデント解決に必要な協調的な取り組みが円滑化し、最終的には、複雑なセットアップの運用効率が向上します。
インフラストラクチャチームの主なメリット
FortiMonitorを導入すると、IT運用の具体的な改善につながります。ドメイン間でデータを関連付けることが可能なため、根本原因の分析に必要な時間が短縮され、インシデントの解決を迅速化し(MTTRの短縮)、アップタイムの改善を含むサービス信頼性の向上に直結します。これにより可視性が向上し、単一画面(SPOG)のインタフェースで表示されるため、複雑なハイブリッドおよびマルチクラウド環境の管理が大幅に簡素化します。ツールの無秩序な増加も減り、チームの円滑なコラボレーションを促し、全体的な運用が効率化します。また、パフォーマンスに関する深い洞察が得られるため、リソースの利用が向上し、より正確なキャパシティプランニングが可能になります。
結論
現在の相互接続されたIT世界において、非接続型のモニタリングツールを使用して運用することは非効率的でリスクの高い戦略です。FortiMonitorは、テクノロジースタック全体のパフォーマンス、可用性、および健全性を真に把握するために必要な包括的なインフラストラクチャモニタリングを備えています。FortiMonitorは、お客様のハイブリッド環境全体から収集した重要データを統合し、ユーザーエクスペリエンスの知見を利用して単一のプラットフォーム上で関連付けることで、ITチームは、事後対応型の問題解決から、事前対応型のシステム最適化に移行することができます。これにより、効率が大幅に向上し、複雑なイフランストラクチャの管理に固有の運用上の摩擦が軽減されます。
IT環境をひと目でわかりやすく、統合的に把握したい方は、ぜひFortiMonitorをご検討ください。FortiMonitorによる統合されたインフラストラクチャモニタリングの威力を実感してください。FortiMonitorがどのようにIT運用を強化できるか、詳しくはフォーティネットのデジタルエクスペリエンスモニタリング(DEM)ページをご覧ください。また、FortiMonitorを活用したインストラクチャモニタリングの手順の説明については、当社のYouTubeにて紹介しています。是非ご覧ください。
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