ワークハッピーを目指す「Zoomユーザー会」レポート
AI・データ活用もはかどるクラウドPBX 「Zoom Phone」ユーザー4社が語るビフォー・アフター
提供: ZVC JAPAN
キャディ:対面含めた営業データの蓄積からビジネスの意思決定へ
3社目は、製造業に特化したAIデータプラットフォームを展開するキャディの事例だ。
以前は、セールス社員全員にiPhoneを支給していたが、営業組織のデータを保存するためにZoom Phoneを導入。同社の山田竜也氏は、「文字起こしツールも、CRM連携もできる別のサービスを利用していたが、ツールが多いと管理・運用が手間になるため、Revenue Acceleratorの登場にあわせて乗り換えた」と説明する。
同社のユニークな点は、フィールドセールスによる対面での商談も、録音・録画の許可を得ているものについてZoomで拾い上げ、CRMに蓄積しているところだ。過去は、Salesforceに転記する複数の工程で実現していたが、今ではZoomで録音するだけでSalesforceに記録される。「ストレスフリーでデータをとれるようになり、入力率も5%から70%以上にまで向上した」と山田氏。
こうしてSalesforceに蓄積した面談のデータを分析し、提案だけではなく、マイルストーンの作成やビジネスの意思決定にもつなげているという。成績優秀者の行動も把握できるようになり、ファクトに基づいて営業活動を改善できるようになった。
さらには、営業メンバーに、「積極的にデータを貯め、活用していこう」という意識変化も起きているという。「『システムが多い』というささいなことが、データやAIの活用の壁となっていた。Zoomのプラットフォームに統合した価値は大きい」(山田氏)
武蔵コーポレーション:Zoom Phoneをきっかけに挑戦する風土を醸成
最後は、富裕層向けに不動産の買い取り・再販・管理を手掛ける武蔵コーポレーションの事例だ。Zoom Phoneは、2年前からインサイドセールス部門で活用している。
きっかけは、やはり文字起こしからだ。同社の木原大樹氏は、「固定電話で通話しながら、手入力でメモをとるという、現場のパワーに頼り切った運用だった」と振り返る。加えて、現場の属人化が進み、営業のノウハウが共有されず、新人育成が進まないという課題も抱えていた。
今では、Revenue AcceleratorのCRM連携によって、通話記録をSalesforceに集約し、データ活用を推進している。不動産という高額な商品をあつかうため、顧客対応から大きな損害が生まれる可能性があるが、たびたび発生していた情報の記録漏れもなくなった。
また、Zoom Phoneの導入当初、現場のメンバーは「顧客から『050』番号はどうみられるか」、「ちょっとしたタイムラグが気になるのでは」など、さまざまな懸念を抱いていたという。ただ、一回使用してみると、顧客の拒否感はまったくなく、現場メンバーの不安も「メモを取らずに電話に集中できるメリット」で上書きされた。
さらに、一部社員のAIに対する忌避感も、Zoom Phoneを活用するにつれて薄れていった。「経営層を含めて新しい価値観になれて、色々なことに挑戦しようという土壌がつくれた」(木原氏)
「『ワークハッピー』を作れるユーザーコミュニティを日本でも」
今回、2回目の開催となったZoomのユーザー会。同タイミングで、オンラインのコミュニティグループ「Zoom Community」も立ちあがっている。ここでは意見交換や困りごとの相談などが可能で、Zoomからもユーザーに役立つ情報が提供される予定だ。
コミュニティリーダーである出口氏は、「ユーザー企業の皆さんの声で、プロダクトがもっとよくなり、横のつながりが生まれることで、皆さんのビジネスがもっと上手くいく可能性がある。Zoomの思想である『Work Happy』な状態を、日本のユーザーコミュニティでも作っていきたい」と締めくくった。
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