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業務を変えるkintoneユーザー事例 第261回

販売管理の刷新から広がり、kintoneユーザーは2年で約25倍に

業務が忙しくDX推進どころじゃない… kintoneの導入で日本海ガスが凝らした工夫

2025年05月16日 09時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp 写真● 大塚/TECH.ASCII.jp

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DXで重要なのは「課題の火種を消さず、失敗を恐れないこと」

 これらのkintoneアプリを作成していった結果、1日1人あたり3分、合計720時間という削減目標を大幅に上回る、「計2128時間」の残業時間削減を達成した。

目標の約3倍の残業削減を達成

 大きな成果を出したことで、kintoneの評判は他店舗などにも広がり、DX推進部には問い合わせが殺到。2023年には10名だったkintoneの利用人数も、2025年には245名にまで膨れ上がる。モット日本海ガスでは、EDI連携や在庫管理、原価管理などのkintone化プロジェクトが進み、他のグループ会社では、商談管理や点検日報などのアプリが作成されているという。

 松井氏は、「3年前に後輩がこぼした『このままじゃダメなんだ』という火種を元に、kintoneが固定観念や常識を変えてくれた。この火種は、絶やさなければ、必ず挑戦の炎へと変わってくれる。販売管理システムができるまで、1年を超える戦いとなり、心が折れたのも一度や二度じゃなかった。皆さんの中にも絶対に消したくない火種はあるのでないか」と締めくくった。

松井氏とサイボウズ柴田氏のアフタートークの様子

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