前世代でもしっかり性能を発揮!コスト重視でX3DゲーミングPCを組める
TUF GAMING B650-PLUS WIFI
最後におすすめしたいSocket AM5マザーボードは、チップセットは1世代前のAMD B650になるが、Ryzen 7 9800X3Dのパフォーマンスを引き出せる「TUF GAMING B650-PLUS WIFI」だ。
ビデオカード用PCI Expressスロットこそ、対応はPCIe 4.0までになるが、計16フェーズの電源回路や、PCIe 5.0×4 M.2拡張スロット、Wi-Fi 6対応の無線LANなど、Ryzen 9 9800X3Dを組み合わせたゲーミングPCを組むのに不足ないスペックを揃えている。
それでいて価格は2万円前後とRyzen 9000シリーズとともに投入された最新チップセット搭載マザーボードと比べてコストを大幅に抑えられる。
Ryzen 9000X3Dシリーズの性能を安定して引き出すのに大事な電源回路には、60A DrMOSで構成された12+2+2フェーズを搭載している。
Ryzen 7 9800X3Dの性能を最大限に発揮
不安のない電源回路を実装している「TUF GAMING B650-PLUS WIFI」だが、最新チップセットと同じパフォーマンスを発揮するか不安を感じると思うが、その点もまったく問題ない。その裏付けとして、松コースの「ROG STRIX X870E-E GAMING WIFI」と「TUF GAMING B650-PLUS WIFI」に、Ryzen 7 9800X3Dや、GeForce RTX 5080といったパーツを搭載し、各種ベンチマークを実行した。
基本の「CINEBENCH 2024」では、「TUF GAMING B650-PLUS WIFI」のほうが、テスト実行中のクロックがほぼ5250MHzに張り付く傾向にあり、Multi Coreのスコアは10弱伸びていた。
「TUF GAMING B650-PLUS WIFI」の結果。どちらのマザーボードでもMulti Coreのスコアは1300台を記録、Ryzen 7 9800X3Dの性能を最大限引き出せていると言える
同じくCGレンダリングベンチマーク「Blender Benchmark 4.4.0」をRyzen 7 9800X3Dで実行すると、両マザーボードでのスコアは誤差の範囲と言える結果だった。
ゲーミングパフォーマンスの差を確かめるべく、「モンスターハンターワイルズ」や、「ファイナルファンタジーXIV」の公式ベンチマークを最高画質、4K解像度(3840×2160ドット)で実行したが、傾向は同じで大きな差はみられなかった。
「TUF GAMING B650-PLUS WIFI」は、ビデオカード用PCI Expressスロットの動作がPCIe 4.0x16になるが、ゲームに特化したRyzen 7 9800X3Dの性能とともに、PCIe 5.0世代ビデオカードの性能を引き出せている。
PCIe 5.0 SSDのパフォーマンスも最大限に発揮
「TUF GAMING B650-PLUS WIFI」は、1基のPCIe 5.0×4と2基のPCIe 4.0×4 M.2拡張スロットを装備している。M.2ヒートシンクの着脱にはドライバーが必須だが、各M.2拡張スロットには、ツールレスでM.2 SSDを固定できる「M.2 Q-Latch」が採用されており、スムーズに取り付けできる。
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4種類の推しマザーから予算やシーンに合わせて選ぼう
魅力溢れるRyzen 9000X3Dシリーズと、AMD、NVIDIAの次世代ビデオカードを組み合わせたいま最も熱い自作におすすめの4種類のASUSマザーボード。
PCIe 5.0対応を含めたM.2拡張スロットの数や、先を見据えたPCIe5.0対応PCI Expressスロットの有無、そしてスペックと価格のバランスなど、自分の目的、用途、拡張性に合わせて選んで、ベストなRyzen 9000X3D搭載PCを組み上げよう。
なお、推しのASUS Socket AM5マザーボード4種は、いずれも黒色になる。PCケースは黒色で揃えるのが定番だが、内部が白色のケースともモノクロ調で映えるのでおすすめだ。






















