クリエイター向けのProArtシリーズも狙い目
ProArt X870E-CREATOR WIFI
松竹梅で言うと、松となる「ROG STRIX X870E-E GAMING WIFI」だが、もう1枚推しの松コースのマザーボードがある。それが、クリエイター向けブランド「ProArt」に属する「ProArt X870E-CREATOR WIFI」になる。
ハイエンドCPUを安心して運用できる堅牢な電源回路設計は同じだが、ビデオカード用PCI Expressスロットとは別に、×16形状/PCIe 5.0×8動作のPCI Expressスロットを装備しているのが、大きな違い、かつ魅力になる。
ビデオカードを複数枚挿してのAI処理や、今後登場するかもしれないPCIe 5.0の帯域幅を活かしたキャプチャーカードやRAIDカードなどの搭載を考えている人は、注目のマザーボードと言えるだろう。
ネットワークにはWi-Fi 7と2.5ギガビットLANに、より高速な10ギガビットLANを装備している。そのほかにもリアインターフェースのDisplayPortを経由したディスプレーのUSB Type-Cポート接続に対応するなど、価格に相応しいスペックが備わっている。
なお、オーディオコーデックは「ROG STRIX X870E-E GAMING WIFI」の「ROG SupremeFX 7.1」から、定番のRealtek「ALC1220P」に変更されている。クリエイター向けブランドだけに、この点はやむを得ないところだろう。
16+2+2フェーズの電源回路設計
16コア/32スレッド動作となるRyzen 9の性能を安定して引き出す電源回路には、80A SPS 16フェーズ(CPUコア)、2フェーズ(CPUやGPU)、80A DrMOS 2フェーズ(メモリーなど)で構成されている。
そんな電源回路の冷却には、大型ヒートシンクが採用されている。CPUソケット周りに風の流れが少ない水冷クーラーを使用した環境でも、放熱効果を高める構造になっている。動画エンコード、CGレンダリング、AI学習などといった長時間CPU、ビデオカードに負荷をかける用途にも安心だ。
組みやすいASUS Q-Designも採用
M.2 SSDの取り付けをスムーズに行なえる「M.2 Q-Latch」や、大型ビデオカードを簡単に取り外せる「PCIe Slot Q-Release Slim」、無線LANアンテナを挿し込むだけで取り付けられる「Wi-Fi Q-Antenna」、起動状態を確認できる「Q-LED」などが備わっている。
取り付けにひと手間が必要になるM.2拡張スロットから確認していこう。PCIe 5.0×4動作に対応するメインストレージ向けのM.2拡張スロットには、かまぼこデザインのヒートシンクを装備し、「M.2 Q-Release」と「New M.2 Q-Latch」が採用されている。
■Amazon.co.jpで購入




























