「ROG STRIX X870E-E GAMING WIFI」の魅力その1
110A MOSFETで構成された堅牢電源回路
18（110A）＋2（110A）＋2（80A）の電源回路設計を搭載する「ROG STRIX X870E-E GAMING WIFI」。動画エンコードや3Dレンダリング、AI学習などといった処理に時間を要する作業も、CPUとビデオカードの性能を安定して引き出せる。
CPUソケット周りには、20フェーズのMOSFETがズラリと並んでいる
20フェーズには110A SPS「SiC850A」が実装されている
M.2ソケット上に、残りの2フェーズを確認。80A SPS（Smart Power Stage）「SiC629」が実装されている
「ROG STRIX X870E-E GAMING WIFI」の魅力その2
PCIe5.0 SSDは最大3基搭載できる
ゲームデータの大容量化や、身近になった4K動画など、PCで扱うデータの容量は増える一方なだけに、M.2拡張スロットの搭載数はマザーボード選びの大事な要素になる。その点「ROG STRIX X870E-E GAMING WIFI」は、最大で5基のM.2拡張スロットを装備し、Ryzen 9000シリーズ搭載時はうち3基が、1万4000MB/秒台の読み書き速度を発揮するPCIe 5.0×4で動作する。
メインストレージのM.2_1ソケットには、丸みを帯びた重厚なヒートシンクが備わっている
M.2拡張スロットのM.2_2とM.2_3には、2基をまとめて冷却する大型のM.2ヒートシンクを搭載。SSDの熱を効率良くヒートシンクに伝えるヒートパイプを備える
PCIe5.0×4で動作するM.2_1～M.2_3には、SSDの基板裏面からも冷却する「M.2 バックプレート」が備わっている
基板下部に備わっているPCIe4.0×4対応のM.2拡張スロット。必要に応じて、データストレージを追加できる
実パフォーマンスにも一切不安はなく、人気のSamsung「9100 PRO 2TB」など、PCIe 5.0×4 M.2 SSDのパフォーマンスを最大限引き出せている。OSやアプリケーションを導入するメインストレージだけでなく、動画の書き出し先などに、安心してPCIe 5.0対応SSDを使えるわけだ。
「CrystalDiskMark」を2基のPCIe5.0 M.2 SSDで同時に実行。それぞれ、連続読み出し速度と書き込み速度は、最大性能を発揮
PCIe5.0×4 M.2拡張スロットの内2基を使用すると、ビデオカード用PCI Expressスロットの動作は、PCIe5.0×16から×8での動作となるが、ビデオカードのパフォーマンス面に不安はない。
なぜならPCIe5.0×16の帯域幅は126GB/秒（双方向）に達するが、GeForce RTX 5000やRadeon RX 9000シリーズでも、すべてを使っているわけではない。実際にPCIe 5.0×8動作と同じ、63GB/秒の帯域幅となるPCIe 4.0×16動作でも、ほとんど同じパフォーマンスを発揮している。
GPU-Zの画面。PCIe5.0×4 SSDを2枚搭載すると、ビデオカードの帯域幅はPCIe 5.0×8動作にダウンする
PCIe 5.0×16と×8動作で、GeForce RTX 5080を使用して、UL Benchmarks「UL Procyon」のAI系ベンチマークや、ゲーミングベンチマークを実行した。するとベンチマークのスコアとフレームレートには、明確な差はみられなかった。「ROG STRIX X870E-E GAMING WIFI」は、次世代ビデオカードとともに、複数のPCIe 5.0×4 SSDを不安なく運用できると言える。
一例だが、AI画像生成ベンチマーク「UL Procyon AI Image Generation Benchmark - Stable Diffusion XL（FP16）」の結果。PCIe 5.0×16（左）とPCIe 5.0×8（右）
4K解像度の最高画質（DLSS クオリティ）で「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」を実行。傾向は同じで、ほとんど同じ結果になっている。PCIe 5.0×16（左）とPCIe 5.0×8（右）
