G-Master Velox Mini B650A AMD Editionをレビュー

Ryzen＆Radeon RX 9070でモンハンワイルズも◎ 容量19Lの小型ゲーミングPCならコレ

Wi-FiやBluetoothも完備

　ミドルタワーPCと比べると、G-Master Velox Mini B650A AMD Editionは拡張カードの取り付けスペースはなく、内部の拡張性は削られている。しかし、外付けの周辺機器が使えるよう、インターフェースは申し分ない。

　本体背面には、USB Type-Aが5基（USB 10Gbpsが3基、USB 5Gbpsが2基）とUSB Type-C（USB 20Gbps）が1基。ほか、2.5GbEの有線LANと、Wi-Fi 6Eの無線LANやBluetooth 5.3用のアンテナ端子も標準装備している。

Mini-ITXマザーボードのため、絶対数こそATXやMicro-ATXに及ばないが、ゲーミング用途に絞っているユーザーなら必要十分だろう

付属のアンテナを装着すれば、Wi-Fi 6EやBluetooth 5.3が利用できる

　フロントはUSB Type-A（USB 5Gbps）が2基と、USB Type-C（USB 10Gbps）を1基備える。側面や裏側に回らなくても、手元ですばやく周辺機器を着脱できるだろう。

フロントのUSBでもType-Cが使える点はありがたい

　また、G-Master Velox Mini B650A AMD Editionの天面にある「取っ手」は、小型PCならではのギミックと言える。きちんとした強度があり、しっかり持って移動できた。

天面には取っ手を搭載

　デスクトップPCを移動することがほとんどないため、意味がないと思ってしまいがちだが……これが意外と便利。例えば、メンテナンス時に手元にPCを移動するとか、模様替えで動かす、なんて日常のワンシーン。

　リビングの大きなテレビでゲームがしたい、友人宅にPCを持って行きたい、なんてこともできるだろう。ミドルタワー型PCではおいそれとできなかった運搬が、G-Master Velox Mini B650A AMD Editionならラクにこなせる。

性能に妥協せずサイズだけをコンパクトに

　G-Master Velox Mini B650A AMD Editionは、ミドルクラス以上のゲーミング性能がコンパクトなボディーに凝縮されている。標準構成のままでも「モンスターハンターワイルズ」が遊べるスペックだが、試用機の構成なら高解像度かつ高画質でプレイできる。

　省スペース性はミドルタワーPCと比べると圧倒的で、机の上にも置いてもジャマにならないだろう。天面のハンドルギミックは移動に便利なので自室はもちろん、リビングや別室に気軽に運べる点も好印象だ。

　次回は定番のベンチマークソフトを使い、Ryzen 5 9600＆Radeon RX 9070の最新AMDコンビの性能を探る。

■関連サイト

• G-Master Velox Mini B650A AMD Edition製品情報
• サイコム