Apple Vision ProにもApple Intelligence
とくにテキストの機能が強化
Appleは22日、4月から「Apple Intelligence」をApple Vision Pro向けに提供開始することを発表した。この新機能は、visionOS 2.4のベータ版を通じて利用可能となり、文章の構成や要約、ビジュアル表現の新しい方法など、ユーザーの生産性や創造性を革新するツールを提供するとしている。対象言語は英語だが、今後1年にわたり追加言語への対応がある予定。
さらに、空間ギャラリーや新しいiPhoneアプリなど、Apple Vision Proの体験を拡張する多彩なアップデートも発表された。
Apple Intelligenceの機能は、4月にvisionOS 2.4で提供され、以下の機能が使えるようになる。
- 作文ツール
- メールやメモなどの文章作成時に校正、書き直し、要約が可能。ChatGPTを活用して文章を生成する機能も搭載。
- Image Playground
- テーマや衣装などを選んでユニークな画像を作成可能。写真ライブラリと連携して家族や友人に似た画像も作成できる。なお、この機能はメッセージ、フリーボード、Keynoteなどのアプリに直接組み込まれているほか、Apple Vision Proの専用アプリとしても提供されている。
- ジェン文字
- ユーザーが入力または話しかけるだけでカスタム絵文字を作成可能。メッセージの文中にジェン文字を追加したり、ステッカーとして共有したり、Tapbackとして送信したりできる。
- スマートリプライ
- メールやメッセージへの返信候補を提案してくれ、数回のタップで返信できる。
- メモリームービー作成
- 写真やビデオからテーマ別のストーリーラインを作成し、独自のムービーとして仕上げる。
- 自然な言葉づかいで検索
- ユーザーが説明するだけで、簡単に特定写真やアルバム内の動画などを検索できる。
これらすべての機能はプライバシー保護が徹底されており、Apple Intelligenceは可能な限りデバイス上の処理を使用するという。
空間ギャラリーの導入や
iPhoneアプリとの連携も強化
visionOS 2.4でも、新しいアプリや体験が追加される。
空間ギャラリー
Apple Vision Pro向けにAppleが厳選した空間写真、空間ビデオ、パノラマ写真をそろえた新しいアプリ、空間ギャラリーが導入される。芸術や自然、スポーツなど多彩なジャンルが揃い、有名ブランドやアーティストによる特別な体験も提供され、定期的に新しいコンテンツが追加される。
Jonpaul DouglassやSamba Diopといった写真家たちの作品、シルク・ドゥ・ソレイユ、レッドブル、ポルシェといった有名ブランドから提供される新しいストーリーや体験、「ディスクレーマー 夏の沈黙」「セヴェランス」「シュリンキング:悩めるセラピスト」などのApple Originalの舞台裏の映像などをユーザーは楽しめるようになる。
なお、空間ギャラリーは日本を含む複数地域で利用可能。
iPhone用Apple Vision Proアプリ
iPhoneからVision Pro向けアプリやゲームのダウンロード、デバイス情報へのアクセスやヒントの確認、新しい空間コンテンツの発見が可能になる。
「Discover」ページでは、Apple Vision Proで新しい注目すべき体験ができる、厳選されたオススメを提供。「My Vision Pro」ページでは、ユーザーはApple Vision Proを最大限活用するためのヒントを見つけたり、現在のvisionOSのバージョンやデバイスのシリアル番号に簡単にアクセスしたり、パーソナライズされた空間オーディオを設定可能になる。
なお、このアプリはVision Proのユーザーが使用しているiPhoneをiOS 18.4にアップデートすると表示され、App Storeからダウンロードできる。
ゲストユーザ機能の強化
visionOS 2.4でのゲストユーザーの新しい機能強化により、iPhoneやiPadを使ってゲストセッションを開始し、近くの家族や友人とVision Pro体験を共有できるようになる。ゲストは最後に使用した日から最大30日間、自分の目と手の設定を保存しておける。












